ギア

土台が出来上がってきた柏原プロと靴のインソールの因果関係!?

 

ヤマハレディース
初日午前組
あがった時点で5オーバーは110位。

初日全てのプレーヤーが終わったときには、83位となったが予選落ちの危機。
そこから毎日コツコツ地味~なゴルフを展開し、最終日「5位タイ」フィニッシュ。

アドレス考え方もドッシリと地についてきた感じだ。

柏原プロを去年初めてキャディーしたときに、プロは靴ズレに悩んでいた。

私はスキーをやる人間として、靴のインソール作成をすすめた。
スキーヤーにとって、板を操作する上で一番大切なのが足裏感覚。

倉本プロもスキーの腕前、いや「足前」はトップクラスなので、その点でシューズには妥協しない。
ゴルフの時もヘタッタ靴は嫌いで、いつも新品同様、カチッ!とした靴を好む。
靴の種類によってインソールの高さを変えるくらいだ。

前に、倉本プロのちょっと履きふるした靴を、これまた日本スキー界のトップ・海和さんに履いてもらったことがある。

「倉本さんって、左の内側を使うんだね!ちょっとへたっている」
と言われた時は、さすがの私もビックリした。

靴って左右の固さ、一緒じゃないの!?

二人の足裏感覚は、世界の一線にトップとして居続けた理由がわかったような気がした。

そんな靴の世界を知っているので、柏原プロにもシューズの大切さをわかってもらいたかった。

私はキャディー靴にミレニアに作ってもらったインソール。
スキーにはシダスを入れている。

柏原プロは、去年の女子オープン前くらいからシダスを入れだした。

それからは靴ズレがなくなったようだ。

今回のヤマハレディースにシダスの職人さんが来ていて、ソフトスパイク用のインソールに補強を加えてくれた。

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(白いの部分は、先シーズン柏原プロの足裏の型をとったものある)

張り合わせた部分の凹凸を職人の手で研磨

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パットを貼ったインソールに圧を加えている様子

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もともと身長が高くドッシリした体型に見られがちな柏原プロに、足裏の安定感が加わわれば、更にそう見えることだろう!

まだまだ成長している柏原プロ。

当然技術も成長しているが、困った?ことに20歳なっても去年から2、3センチも身長が伸びているらしい。

最近、
「膝が痛いっす」

と言うが、
私は「それ、食べ過ぎで膝が体を支えきれてないんじゃないのー?」
返す。

それに対してプロは、
「成長痛です」

と言い張る。

テーピングやバンデルから頂いたシールを貼って対応しているが、どこまで成長することやら…?

アクサレディースが終わった帰り、UMKカントリークラブを出てすぐ左にある、柏原プロがよく立ち寄る
「樹のめし家」
という定食屋に行った。

私が18番パー5のセカンドを狙わせて池に入ったことを逆恨みし、
「料金が一緒だから渡辺さんはライス大盛~!」
(チキン南蛮740円)

なんだー!ライス大盛なら逆に望むところ!

と喜んでいた所に、
「へい、お待ちーっ!」
(イメージ)
と来たのが、これ!

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(大盛の向こうで高笑いするプロ)
柏原プロのライスもまーまーの量

「もし私が予選落ちしてたら渡辺さん、このライス大盛2杯食べてもらう予定でしたからねー」
と家族で話していたらしい。

地元開催は、
選手もキャディーもプレッシャーがかかる試合であることを、これでわかってもらえましたか?

 

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ABOUT ME
渡辺 宏之
1971年6月21日生まれ。神奈川県出身。 東洋大学を卒業後、スキーのインストラクターをしながら小中学の同級生、久保谷健一がプロになったことでツアーキャディーに。 2002年に久保谷プロの2週連続優勝の後、2003年USツアーに本格参戦。 2004年から倉本プロのキャディーを務め、2006年から07年はアメリカシニアツアーに参戦。 女子ツアーでは服部道子プロ、古閑美保プロ、諸見里しのぶプロのキャディーを務め、優勝に貢献。 2010年、14年ではシニア賞金王、倉本プロの専属キャディーを務める。 2012年、15年には、I・J・ジャンプロのキャディーを務め、中日クラウンズで2度の優勝。 日本で開催されたUSPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」では、2021年、マッケンジーヒューズで4位。いままで自身アメリカツアー最高位13位を上回る。 2022年もピーターマルナリティのキャディとして2年連続の参戦。 その年、倉本昌弘プロ(67才)のエージシュート「63」のマネジメント力を間近で感じる。