ツアー

日本プロゴルフ選手権

今週の男子ツアー 日本プロゴルフ選手権は、三甲ゴルフ倶楽部 谷汲コースで開催されます。
このコースでの開催は、2006年以来なんと19年ぶり。
”プロゴルファー日本一”を決めるにふさわしい舞台が整いました。

今回も注目ホールをピックアップし、戦略のポイントや見どころを一緒に見ていきましょう。

No.7  248(171)ヤード  PAR3


動画からでも狭さが分かるでしょう。

さて、このホールですが、約10ヤードの打ち下ろしがあるものの距離はあります。
そしてなにより厄介なのはグリーンの幅の狭さ。
 •最も狭い部分で約10ヤード
 •広い場所でも約15ヤード

後方のティーから見ると「ほんとにグリーンあるの?」と錯覚しそうなほどの狭さです。
使用クラブもロングアイアン〜ユーティリティの選手が多いかもしれません。風向きによってはフェアウェイウッドになるかもしれません。とにかくグリーンに乗ったらは賞賛ものです!

グリーンは3つの面に分かれ、ピンのある辺りからのラフならアプローチもOKでしょう。
パーなら上出来。ボギーも仕方なし。
ただし上位を目指すならダブルボギーは絶対に避けたいです。
ここから10番まではタフなホールが続くため、無理なプレーを避ける冷静な判断、マネージメントが勝負の分かれ目かもしれません。

No.12  359ヤード  PAR4


左ドッグレッグで距離は短めのホール。
直線距離では300ヤードを切るため、風向き次第では1オン狙いも視野に入れたいところ。

ただし、ポイントはティーイングエリアの位置。
 •左寄りに設定されると木がスタイミーになり、グリーン方向には打てません。
 •刻むなら100ヤード前後を残すクラブ選択(ロングアイアン or ユーティリティ)

グリーン周りには2つのバンカー。
 •左手前のバンカーはアゴが高く、ライが悪いと脱出も困難
 •右手前のバンカーからならチャンスあり

このホールでは、ティーの位置、風、クラブ選択、この3つの要素に対する各選手の判断が大事になります。
ティーイングエリア周辺では、選手それぞれの戦略が垣間見え、見どころの一つとなるでしょう。


日清都カントリークラブ

No.15  350ヤード  PAR4


こちらも短いPAR4ですが、戦略性が非常に高いホール。
フェアウェイ中央、エッジまで100ヤードあたりに複数の大きな木が立ちはだかります。
 •ドライバーなら木を越えるも、左のバンカーや280ヤード地点のラフに注意
 •ラフは部分的に長く、ティーショットの落とし所が難しい
 •グリーン手前には“ウエストエリア”(ソールOKだが硬く打ちづらい)

フェアウェイウッドで木を越える作戦か、それともアイアンで刻んで安全策か?
各選手がどのような選択をするか、こちらも12番ホールと同様にティーイングエリアでのクラブ選択が選手によって変わると思われる非常に楽しみなホールです。

4日間の戦いの中で、選手たちは谷汲のトリッキーなホールにどう挑むのか⁉︎
コース戦略・判断力・精神力のすべてが問われるこの大会。

注目の一戦が、幕を開けました。
プロゴルファー日本一は誰の手に?

 

ecc

ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010〜11年は丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2025年は阿久津未来也プロ、山城奈々プロなどを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。