先日、滋賀県東近江市にある
招福楼に行って参りました。
禅と茶の心を基礎とする日本料理
京都・大阪・神戸の財界人、数寄者御用達の店として、明治元年(1868年)より此の地にあります。
料亭界の廣野、軽井沢でしょうね、例えるなら・・・
金はあっても深美を見ようとしない感じようとしない方々とは対極にある店でしょうね
当日は廣野GC乾前理事長に遊び方も舌も薫陶受けた、私もご指導頂いている方ですが、最後の世代でしょうね
日本にホンモノが少なくなり、また深美を理解、感じる事すら消えつつある昨今、原因は富裕層のサラリーマン化ですよ
会社の金なら使うが、自分の財布で身銭切って生きていかない。
そんな精神にホンモノが宿る訳ないし、理解すら出来ないでしょうね
池波正太郎先生も著書で書かれておられますが、120%同じ思いですね
先日101歳で亡くなられた先代御主人は伊藤忠商事の伊藤忠兵衛さんと一緒に玄関の草むしりをして、雑草だからといって何でもかんでも抜いたら良い物ではないの真意を教えて頂いたり・・
廣野GC理事長、JGA会長も勤められた乾豊彦さんからは、茶人でもあったので薫陶受けたし、阪神大震災で店は閉めましたが、神戸店を開いた時に色々と応援頂きました、、と現女将
そんな店、そんな方と招福楼での夢の様な時間を過ごさせて頂きました。
ビジネスホテルに宿泊し、向かいには?
1200坪の敷地
手入れされ、樹木、石の配列も美しく
伊勢海老と岩茸
敬愛する北大路魯山人先生の器に
織部
茶会席ですから、基本薄味になります。
白米も柔らかめ?なぜなんですか?とお聞きしたら
「昔は殿様や高級武家、豪商が贔屓に育んでいった茶会席ですから、余り硬い米だと噛んで噛まないとアゴの筋肉を使わせない様に柔らかめのご飯になったとか、昔の殿様なんかシュッとしておいででしょ?」
と
桜、苔、松を愛でて
路傍の花や草さえも愛でる
季節を料理に取り入れる
器が背負ってきた歴史を豊かな言葉で説明するチカラ
食材、味
盛り付け、タイミング
梁の材木の種類、いわれ
御主人、女将さん、若女将、仲居さんの所作振る舞い
全てが超一流です✨
歴史が積み重なり伝統が紡がれる
そして安穏と、そこに寝そべるだけでなく日々研鑽を積む
それを名門と表現します。
今宵も楽しゅうございました✨