ツアー

RKB×三井松島レディス

今週の女子ツアーはRKB×三井松島レディスです。昨年までの大会スポンサーのほけんの窓口から変わりました。コースは福岡カンツリー倶楽部和白コースで変わりませんが、改造が少しありました。そのあたりも見ながら覗いていきましょう。

No.8 423ヤード PAR4


右ドッグレッグのPAR4。和白コースは右ドッグレッグが多いのですが、その中でもティーショットが難しいホールです。特にドローヒッターにとってはどう攻略すれば良いのか頭を悩ませます。
そのティーショットですが、距離が長いホールなので1Wの選択になるのかというとそうでもないのです。バンカー越えが230ヤードほど。最近の選手ならアゲンストの風が吹いていなければ越える距離なのですが、右の林がせり出しており、ギリギリを狙わなければなりません。特にドローヒッターにとっては厳しいライン。そのリスクを考えるとバンカー越えを避け、そのバンカーの左を狙うことになりそうです。ただ少しでも左に行くと左のラフ、林へ行ってしまい、2打目の場所によっては林の枝がかかってしまうこともあります。そのようなことを避けるため、2打目の距離が残ってもフェアウェイウッドで刻む選手もいるでしょう。
2打目で注意したいことはアゲンストの風のときに突っ込み過ぎないこと。距離が残りやすいので、つい届かせたい気持ちになり、奥のバンカーへ行ってしまうことがあります。それは避けたいところです。グリーンに届かなくても手前からのアプローチのほうがパーを取れる可能性は高いので、風のジャッジとともに気持ちを落ち着けて、2打目のクラブ選択の判断をしていきたいですね。

No.16 175ヤード PAR3

打ち上げているため距離表示より長く感じるPAR3。
今年は左バンカーに改造がありました。1個のバンカーだったのが2つに分かれ、ポットバンカーになりました。小さいのでスタンスが取れなかったり、スイングができなくなることも考えられるので気をつけたいところ。打ち上げているためグリーンも止まりづらいので、クラブの番手選択、方向性がともに大事になってきます。左にある林で風向きが分かりづらいため、読むのが難しいですが、上手く切り抜けたいホールです。

No.17 345ヤード PAR4


打ち下ろしの左ドッグレッグのPAR4。
ティーショットのクラブ選択がカギになります。というのも距離がないので、ティーショットを1Wで成功した場合は良い位置から2打目を打つことができ、バーディーチャンスになる可能性は高いでしょう。ただティーショットが左へ行ってしまうとOBの危険もがあり、右へ行ってしまうと右ラフからは木の枝がかかり、狙えないところが多いので、方向性が大事になります。またティーショットで刻んだときに、グリーンエッジまで100ヤード付近より右へ行った場合は、左下りのライがキツいところがあります。そのため距離はそこまで長くないにも関わらず、2打目でグリーンに止めることが難しくなります。
短いホールですが、バーディーだけでなく、ボギーも多く出るホールです。ティーショットからグリーンに乗るまでどういうプランで行くか、しっかりイメージして、上手く攻略したいホールです。

アップダウンが激しいので距離感を合わせづらいコース。特にラフに入ってしまうとなお難しくなります。今年はグリーン周りのラフが薄いところがあるため、アプローチも注意が必要。先週のメジャーのセッティングから疲労が溜まっている選手、キャディーが多いかと思いますが、体調を整え、運も味方につけながら今週も乗り切っていきたいですね!

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ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010年からは丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2024年は阿久津未来也プロ、宮里美香プロ、佐藤心結プロを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。