ツアー

富士フイルム・スタジオアリス女子オープン

今週の女子ツアーは富士フイルム・スタジオアリス女子オープンです。昨年の石坂ゴルフ倶楽部から花屋敷ゴルフ倶楽部よかわコースに舞台を戻し開催されます。私も5年ぶりにこちらに来ましたので、気になるホールをあらためて見ていきましょう。

No.1 380ヤード PAR4

右前方に見える池がある打ち下ろしのPAR4。まず1Wを使用するならかなり狭いところがターゲット。少しでも右へ行ってしまうとレッドペナルティエリアへ。一方、左へ行ってしまった場合はどうでしょうか⁉︎ 18番ホールからの強い傾斜があるので、ある程度は戻ってきます。多少の傾斜がありますが、打つことはできるでしょう。
もし確実にフェアウェイから2打目を打ちたい選手は距離が残ってもフェアウェイウッドで打つことも考えられます。ただ距離が残り過ぎてしまう可能性はあります。打ち上げで170ヤードほどあり、グリーンも砲台。この2打目は簡単ではありません。当たりが悪いと手前の池へ入ってしまうこと考えられます。
となるとむしろ1打目で池に入ってしまったほうが、まだパーで上がれる可能性があるように思います。
決して易しくはないホール。守りに入っても難しいならティーショットから攻めたほうが良いかもしれません。女子選手のウッドの精度があれば、狭いフェアウェイに打ってくる選手が多いのではないでしょうか。

No.10 505ヤード PAR5

2打目までは打ち下ろし、3打目あたりから打ち上げるPAR5。
ティーショットで狙うフェアウェイは広いですが、狙い目は左サイド。右方向に行ってしまうと右ラフにある木が邪魔をして、2打目で距離を稼ぐことができなくなってしまう可能性があります。

2打目は飛距離が出る選手なら2オンも狙える距離。ただし、この試合は強風になることが多く、風向きによるところもあります。刻む場合では右ラフの大きな窪みは避けたいところ。ただでさえ3打目は打ち上げになりますので、窪んでいるところからだと更に打ち上げなくてはならず、距離感を合わせるのが難しくなります。
花屋敷特有の打ち上げで砲台グリーンというホールがほとんど。特に短いクラブで打てるPAR5を上手く攻略して、良い流れで行きたいですね!

No.18 400ヤード PAR4

2打目地点とグリーンとの間に大きな池があるPAR4。
その池まではティーイングエリアからは250ヤードほど。ティーショットでも池が気になります。入れたくない気持ちがあるため刻むことも考えられます。しかし距離が残ってしまうとこちらも170ヤードほどの距離からグリーンを狙っていかないといけません。簡単ではない距離ですから、もう少し近くから2打目を打ちたいでしょう。そうなるとティーショットは強いフォローの風が吹いたときや飛距離の出る選手以外は1Wの選択になるかと思います。できる限りフェアウェイの先端ギリギリまで狙っていくことになるでしょう。もし池に入ってしまっても1番ホールと同じように3打目でグリーンを狙うこともできます。あまり引き過ぎず、ティーショットから攻めていきたいですね!

練習ラウンドではグリーンがかなり硬い状況。フェアウェイにあっても長いクラブを持つとどうにもならない状況でした。ただ初日の天気予報は雨。グリーンは練習日よりかは止まるでしょう。また風も強く吹く予報。状況が一変する要素が満載。今シーズンは比較的風が弱い日が多かったですが、風への対応ができるかが勝負の分かれ目になりそうです。今週も対応力が必要ですね❗️

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ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010年からは丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2024年は阿久津未来也プロ、宮里美香プロ、佐藤心結プロを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。