ツアー

三井住友VISA太平洋マスターズ

今週のツアーは男子が三井住友VISA太平洋マスターズ、女子が伊藤園レディスです。今週から男子ツアーに来ていますので、太平洋クラブ御殿場コースをいつものように何ホールか見てみましょう。

No.10 401ヤード PAR4


距離がないストレートのPAR4。
多くの選手が真ん中のバンカーに入らないようユーティリティーやアイアンで刻むでしょう。刻んでもそれほど長くないクラブで狙えます。
右にある大きな木や左バンカーを越えることが可能な飛距離の出る選手なら、1Wで積極的に打っていく選手もいるかもしれません。注意することとしたら、右にレッドペナルティエリアがあるので気をつけたいところです。
グリーンは全体的に左奥から右手前へ傾斜していますので、できる限り右から攻めたいでしょう。距離もないホールですので、確実にフェアウェイを捕らえて、2打目でピンに絡め、バーディーを奪いたいホールです。

No.11 505ヤード PAR4


一般営業ではPAR5として使用されているホール。今大会では数年前から6番ホールともにPAR4となっています。
ほぼ真っ直ぐなホール。ティーショットの狙い目は右バンカーの左サイド。アゲンストの風が吹いていなければここに出場している選手のほとんどは右バンカーを越えていくでしょう。バンカー先のラフは傾斜が左へと向かっていますので、フェアウェイまで戻ってくる可能性が高いです。そのため右の林を注意しながら打っていくことになりそうです。
2打目はフェアウェイ左のバンカーに入ってしまった場合はライ次第ですが、グリーンまで狙っていくことも可能です。しかし元々はPAR5。無理をして狙うより刻んでいったほうが良いパーパットを打てるかもしれません。刻むときはフェアウェイにある100ヤード付近の木を注意しながら得意な距離を残したいところです。フェアウェイや右ラフからグリーンを狙うときは右の林から出てきているグリーン右手前の木々に注意したいです。右の林を越えてグリーンを狙うにはキャリーでグリーンセンターまで来る距離でないと当たります。むしろエッジまで15ヤードのところにキャリーする感じで打ったほうが当たらず良いところまで転がっていくかもしれません。左手前のバンカーも余程の悪いライでない限りパーを狙えますので、過度に意識することなくグリーンを狙っていきたいです。
PAR5がPAR4となっている時点で易しくはありません。2日に1回でもパーが取れればいいでしょう。このホールを上手く凌いで後半のホールに向かっていきたいですね!

No.13 203ヤード PAR3

打ち下ろしのPAR3。個人的には風を読むのが難しいホールです。
グリーンセンターに打てればどこにカップが切られてもパーで上がることは可能です。とは言っても風を読むのが難しいので、もし違ってもここなら何とかなるという場所を意識しながらのティーショットになるでしょう。
先程グリーンセンターからのパターは悪くはないと言いましたが、この時季になると日が沈むのが早く、天気が良いと14時過ぎから

このような影が出てきます。富士山からの全体傾斜で読みづらいにも関わらず、更に読みづらくなります。このホールに限らず影の影響は出てくるでしょう。このあたりもスコアに影響するかもしれませんので、微妙なパッティングを残さないよう注意したいですね!

今年の御殿場は例年より暖かい予報。そしてグリーンも練習ラウンドでは柔らかい状態。そうなるとスコアが出るかも⁉︎ 男子ツアーもカットラインが良くなってきているので最後まで気が抜けないでしょう。
アマチュアで優勝する選手が多く出ている大会。プロに成り立ての若手がまた活躍するのか⁉︎今週も目が離せませんね!

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ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010年からは丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2024年は阿久津未来也プロ、宮里美香プロ、佐藤心結プロを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。