ツアー

樋口久子 三菱電機レディス

今週のツアーは男子が3年ぶりに復活したHEIWA PGM、女子は樋口久子 三菱電機レディスです。
今週も女子ツアーに来ていますので、開催コースの武蔵丘ゴルフコースを覗いてみましょう。

No.10 400ヤード PAR4
グリーンまで緩やかに打ち下ろすPAR4。毎年、難易度No.1のホールです。
まずティーショットですが、落下地点付近は30ヤードほどあり、十分な広さはあります。しかし他のホールはもっと広くいため、狭く感じる選手もいるでしょう。また難しくしている要因としては、この時季の風。左からの横風、もしくはアゲンストになるので気持ち悪さを感じます。
グリーンを狙う2打目ですが、他のホールは左右が高い受けグリーンになっているホールが多く、グリーンの幅に打てれば真ん中に少しは戻ってくるのですが、こちらは真ん中が高いお椀型の砲台グリーン。少しでもそれてしまうとグリーンから溢れてしまいます。また真ん中にキャリーしてしまうと止まらず、奥へ転がり落ちてしまいます。なので方向性がとても大事ということです。
この時季は寒くなり、距離も落ちてきます。そのため400ヤードも1ヶ月前の暑いときより飛ばなくなっているため長く感じるでしょう。
この10番ホールがから始まる選手にとっては厳しいホールかもしれませんが、上手く凌いで良いスタートを切りたいですね!

No.13 350ヤード PAR4
ティーショットはフェアウェイセンターからやや左を狙いたいです。右バンカーに入れてしまってもグリーンを狙うことができますが、グリーン手前のバンカーを越えを狙わないといけなくなります。またグリーンまで100ヤード を切ってきますので、ダブりやすくなるウェッジを持つ可能性も出てきます。できれば避けたいバンカーです。
バンカーを避け、フェアウェイにあれば他のホールに比べ、短いクラブでピンやグリーンを狙うことができます。距離がないのでバーディーが欲しくなってしまいますが、欲を出し過ぎてトラブルにならないように注意して攻略したいホールです!

No.16 560(530)ヤード PAR5
他のホールと比べて長く、いくら飛距離が出るようになった女子選手でも2オンを狙える選手はほぼいないでしょう。
そんなホールのティーショットは左ラフの裾狙い。フェアウェイにあることに越したことはないでしょうが、少し入るぐらいのラフであれば特に問題はありません。
2打目ですが、多くの選手はグリーンまで70〜100ヤードほどのところにあるバンカーに入らないよう手前に刻むでしょう。

3打目はバンカーの手前に刻んでいた場合、奥にカップが切られていると130ヤード以上残ることがあり、簡単にはバーディーを取ることができません。こちらもまた欲をかき過ぎるとグリーン奥の下り傾斜で転がっていき、難しいアプローチが残ってしまうので注意が必要です。
PAR5ですが、場合によっては守らないといけないホールになるかもしれません。

今年の女子ツアーはカットラインがアンダーパーになることが多く、どんどんレベルが上がっているのを感じています。天候にも恵まれているところもありますが、私の想像しているよりと良いことが多いです。
今週はグリーンの傾斜が強く、また砲台になっているので、他のコースと違って簡単ではありません。そんなコースでも予想を超える戦いになるのでしょうか⁉︎寒くなってきて飛距離が変わってきていることに上手く対応することもカギになってくるでしょう!

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ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010年からは丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2024年は阿久津未来也プロ、宮里美香プロ、佐藤心結プロを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。