プライベート

不死鳥の寺 園城寺(おんじょうじ)

京都には沢山の歴史と伝統ある神社仏閣がありますが、車を30分ほど走らせた、お隣の滋賀県西部にも素晴らしい神社仏閣が沢山あります。
個人的には観光化されていなくて、人が沢山いない滋賀県のお寺などをノンビリと歩きながら回るのが大好きです。

今回皆さまに知って頂き、足を運んで頂きたいのが、滋賀県大津市にある園城寺(おんじょうじ)通称 三井寺(みいでら)の呼称の方が有名ですね
この園城寺ですが、9世紀に唐(現在の中国)に6年間留学し帰国した円珍により開基されます。
円珍の母は弘法大師(空海)の妹と言われているので、当然曰く因縁にあり、なるのが比叡山延暦寺
園城寺の歴史を語る上で、外す事出来ないのが比叡山延暦寺なんです。

タイトルにも有る様に園城寺(三井寺)を「不死鳥の寺」と呼ぶ方もいます。
何故なら皇族、公家、武家、一般庶民に至るまでの崇敬を集めて来た園城寺ですが、なんと開基以来24回も炎上があり灰燼と帰すか多大なる損害を受けてきた歴史があります。
そのうち14回は比叡山延暦寺が攻め込み焼き討ちした事実もあります。(うち全焼6回)
鎌倉時代に平家と源氏が覇権争う時には源氏に味方し平家方より焼き討ちされ、室町時代の北朝と南朝がせめぎ合う時には北朝方に味方し南朝方の北畠顕家に攻められ金堂を焼失しています。

その様な数々の苦難を乗り越えても復興、再建されてきたのが園城寺なんです。
ちょうど伺ったのが11月中頃、「紅葉始まったかな?」くらいの時期でした。

重要文化財の園城寺大門を潜り

金堂へ向かいます。
豊臣秀吉の正室北政所により再建されたのが、現在(いま)に残ります。

室町時代初期の三重塔
元々は奈良県の世尊寺にあったモノを豊臣秀吉が伏見城に移築します、それを秀吉亡き後に徳川家康が園城寺に寄進し移し現存します。
数々の栄枯盛衰、移りゆく人の世を見つめてきた三重塔

1600年、関ヶ原の戦い年に毛利輝元に寄って建立された勧学院
仏典などを学ぶ所なんですが、非公開となっており残念・・・

江戸時代の200数十年は戦火交える事ない平和な時代が園城寺に訪れました。
しかし、明治の世になり仏教界襲った廃仏毀釈
そして、明治6年には20万㎡もの広大な敷地が明治新政府により陸軍軍用地の指定受け接収、あった建物は破却されました。
その様な数えきれない沢山の戦火や接収、時の権力により圧力加えられてきても其の度に立ち上がり復興果たし現在に其の姿を残す園城寺(三井寺)
京都中心部からは車で約30分参れます。

一度参拝されてみては如何でしょうか?

不死鳥の寺、園城寺の空気を是非生で

 


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時空少年タケシ
こんにちは、時空少年タケシです✌️ ゴルフトーナメント関係の仕事をしています。 幼少時より、根っからの歴史好きで、各地各地に行くたびに、神社仏閣、城は勿論、合戦場、遺跡などにも足を運びます。 マニアックでなければ、意味がない! これをモットーに100パーセント自己満足の記事をお届けさせて頂きたいと思います。