鮨屋のカウンターが花形なら天麩羅屋のカウンターもまた然り・・・
鮨キチ寿司太郎、今回は神戸を代表する天麩羅屋にて一足早い春を感じて参りました。
幾つになっても歴史ある敷居高い鮨屋や天麩羅屋と言うものは、背筋がピンとのびる場所で、だからこそ又訪れたいと思うのかもしれません。
鮨も天麩羅も、最初は江戸庶民ための屋台から始まったものですが、時代を経て芸術と表現しても良いぐらいの領域と世界観を築き現在(いま)に至ります。
当日お邪魔させて頂いたのは神戸を代表する天麩羅屋
天徳(てんとく)
お供させて頂いたのは幼き頃より舌の英才教育受けた食い道楽の方、当然に天徳の古きよりの常連
先ずはビールで🍻
目で愛でて、揚げる音を聴き、舌で感じるのが天麩羅
そしてかの池波正太郎さんが仰っておられる様に
「天麩羅って言うのはオヤジが揚げてくれた側から奪いとるぐらいに食べなきゃいけないよ、熱いうちに食べなきゃ職人にも失礼だ。」
鮑
美しく柔らかな鮑を噛み締めビールをクイッと・・・
ホテルオークラで揚げていた時代に上皇様と美智子様がいらっしゃり、天麩羅をお出しした時に使用した包丁と菜箸が置かれています。
天麩羅屋の菜箸ですが、何故太いのかご存知でしょうか?
細い菜箸で小麦粉と水を混ぜると混ざり過ぎグルテンが生まれます、グルテンは粘着性と弾力性あるために、サクッとした衣にならず、また剥がれやすくなるそうなんです、ですから天麩羅屋では太い菜箸を使用します。
と、親方が仰っておられました(笑)
畳鰯と才巻海老頭
才巻海老
車海老の大きくなる前の中指大ぐらいのモノを「粋」として江戸っ子は好み、今でも江戸前の天麩羅屋流れ汲む店では重宝されます✨
かの古今亭志ん朝さんも才巻海老天麩羅にビールが大好きだったとか
白魚
ふきのとう
仄かな苦味が遠くない春の到来を感じさせます
蛤(はまぐり)
ハマボウフウ
浜防風と書きます。
海岸の砂地に自然繁殖するセリ科の植物です
筍右にあるのがハマボウフウ
筍(たけのこ)
そら豆
揚げて火を通すことにより抜群に旨くなる食材の一つですよね✨
キス
鱚、魚編に喜ぶと書いてキス
キス、メゴチ、ギンボ、アナゴ
天麩羅の食材で光り輝く魚種ですね✨
才巻海老大葉で包み
蓮根(レンコン)
天徳(てんとく)常連の先輩に出てきたのは?
オリジナルのカレー塩
ホクホクサクサク蓮根の甘みとカレー塩のスパイシーさが見事なまでに調和
日印平和条約締結🇯🇵🇮🇳
椎茸(しいたけ)
雲丹(ウニ)
アスパラガス
ノドグロ
シメは海老かき揚げ天丼
神戸界隈の食い道楽方々が通い
また其の方々により鍛えられた天徳の天麩羅
江戸の剛と関西の柔が織りなす天徳の天麩羅を堪能させて頂きました😋
神戸市中央区加納町4-9-19
高井ビル1F
定休日・月曜日
078-331-0238
※新規ウィルス感染防止ために営業時間、定休日等要確認、要予約
今宵は天麩羅、楽しゅうございました✨