ギア

アイアン型とウッド型の違い

こんにちはサムライです。

今週はユーティリティのお話し

今では当たり前に使われているユーティリティ

大きく分けてウッド型とアイアン型の2タイプあり

それぞれに特徴がありメリットの感じやすいタイプを

使うことで大きな武器になってくれます。

そこで当店のフライトスコープを使用し

データ(5球平均)を踏まえて検証していきます。

今回はドライバーでのHSが45-46m/sくらいの

ゴルファーを対象として検証

HSが速い遅いや元々のスイング軌道によって

結果は大きく異なりますので、あくまでも参考程度に。

今回、検証に使用したバルドコルサシリーズは

ウッド系の中ではヘッド重量が重くクラブ長が短い仕様、

アイアン型UTも他メーカーは軟鉄素材が多い中

重心を下げてヘッドサイズを大きくするため

フルチタンにタングステンソールを採用しているため

両者の違いが数値に大きく出ずらい中での検証です。

まずは形状の違いについて

ウッド型

FP値が大きい傾向

重心が深く重心角も大きい傾向

重心が低い

ボール位置は左よりになりやすい

アイアン型

FP値が小さい傾向

重心が浅く重心角が小さい傾向

重心が高い傾向

ボール位置は真ん中よりになりやすい

ではデータを比べてみましょう

ウッド型

アイアン型

キャリー、総距離はややウッド型に軍配が上がりました。

ウッド型はヘッド体積も大きく慣性モーメントが大きいため

ミート率に貢献した結果の距離差でしょう。

注目ポイントは

●打ち出し角

ウッド型平均:17.3度 アイアン型:16.2度

●Descent(ボール落下角度)

ウッド型平均:46.8度 アイアン型:44.4度

●DynLoft(インパクト時のロフト)

ウッド型平均:22.7度 アイアン型:20.7度

●スピンロフト(DynLoftと入射角によるスピンに影響するロフト)

ウッド型平均:24.7度 アイアン型:22.1度

ウッド型は予想通り打ち出し角が高くキャリーの出しやすく

降下角度も大きいためグリーンに止めやすいことが分かりますね。

アイアン型のDynLoft、スピンロフトはともに2度ほど低くなりました。

FPの少なさ、重心の浅さからくる数値の違いでしょう。

2度も違うとハッキリ見た目の弾道も変わってくるため

低く強いボールが打ちやすくラインも出しやすそうですね。

性能がこれだけ違えばプレーヤーの意図するものが

どちらになるのか分かりやすいですね。

では。

 

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ゴルファーズ・ガレージ・サムライ

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ABOUT ME
ゴルファーズ・ガレージ・サムライ
■氏名 枝松 和健(えだまつ かずたけ) ■経歴 スポーツ専門学校にてゴルフ技術及び理論を学び、栃木県内ゴルフ場にて研修生を経て大手ゴルフスクールのヘッドレッスンプロとなる。 レッスン活動と並行し、レッスン生各々のスイング・体力・体型に合わせた、ゴルフクラブの調整・製造に携わり、2000本以上のクラブを手掛ける。 その後ゴルフショップ店長及びクラフトマンを務め、プロゴルファーやトップアマ、アベレージゴルファーのクラブ組立・調整を行い、ゴルファーズ・ガレージ・サムライ設立に至る。 パーツブランドを中心に年間100機種以上を試打し、パーツ特性を深く理解すると共に、レッスンプロとして多くのアマチュアを見続け、スイングも深く理解する数少ないゴルファーの一人。 丁寧なカウンセリングを基に的確なフィッティングで、クラブによるスイング向上にも努め、ゴルファー各々に合ったクラブを「細やかに」「美しく」組み付ける仕事には業界内にも定評があり、レッスンプロ向け「クラブ理論」の講義も行っている。 不定期ですがYOUTUBEにて地クラブの試打動画も公開中。 https://www.youtube.com/user/GolfersGarageSAMURAI