茹だるような暑さが続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
暑中見舞い申し上げます。
さて、先日猛暑の大阪はミナミにある
まさる
に初訪問させて頂きました。当日は人生の達人の先輩との二人鮨でした。
大都市には日本だけでなく世界的にも必ずタイプが全く違う繁華街、盛り場があります。
大阪でしたらキタとミナミ
キタの新地は江戸時代より中之島や堂島に日本各藩の経理担当部署・蔵屋敷が置かれていて自領での年貢米の商いや物産品売買、そして大坂の鴻池や加島屋などの大商人大店からの借入金の折衝を行ってきた歴史がある訳です。
かの福沢諭吉も自国は大分県中津市、奥平藩10万石の武家ですが、父が大坂藩邸勤務でしたので大坂に生まれています。
各藩の蔵屋敷経済担当する役職にある侍と大坂の商人達が夜な夜な酒を酌み交わしながら育まれた文化が現在に引き継がれ、どちらかと言うと少し堅い、背筋伸びる雰囲気と店が多いのかな?
それとは真逆なミナミ
大坂の自営商人達が肩肘張らずに、歌舞伎や文楽など近年では漫才や落語もコノ場所から生まれ発展した、そして大坂南方にある地域方々が集う繁華街もミナミ
いわゆるコテコテの大阪をイメージして頂ければ分かりやすいと思います。
そんなミナミにある、鮨屋まさる
店内入るとL字のカウンターのみで10席満員
カウンター端に座るもの少し窮屈さが・・・
MAX8席にすればの思い。もまずは生ビールで乾杯🍻
ツマミを親方にお願いしました
カツオ叩き
見た目も食しても清涼感ある一品からのスタート
期待値高まります✨
ツマミ盛り
先程お伝えしたように、スペースぎゅうぎゅうで私ははみ出ているので、盛りで出てきて、小皿に取り分けしました。
左より
タイ
シマアジ
マグロ
イカ
鳥貝
太刀魚
ハモ
を
自分で小皿に
生ビール2杯目終了
そして3杯目🍺
ノドグロ焼き
脂のる皮目にスダチを絞り、口中に
茶碗蒸しウニ乗せて
親方にお任せでお願いしていたので、ここから早くもニギリへ
それと同時に冷やの日本酒辛口 高知の船中八策🍶
先ずは
キス昆布〆
キスの淡白な味と敷かれた大葉の香りのハーモニー
旨味出る肉厚なキスだからこそのニギリですね
甘手鰈(アマテカレイ)
一般ではマコガレイの名の方が通っていますね
今が旬、夏を食す
ハモ
骨切りしたハモのブリブリ厚い身から滲み出る淡白な旨味
旨し
サバ漬け
キンキ
コハダ
新子ですね、しかも4枚乗せ
コハダの幼魚、新子は最近では九州の佐賀や天草などで良質なモノがあがりますが、先日の集中豪雨で今年は限りない不漁とのこと
アワビ蒸し
鳥貝
鳥貝は生に限ります
マグロ漬け
トロ炙り
車海老
嬉しいですね、シャリコマでの車海老への一仕事
ウニ
淡路島由良(ゆら)の赤ウニ
良質な洲本沖の海藻食べて育った赤ウニは今が旬
私の中では、淡路島由良の赤ウニが一番旨いウニです✨
口中、舌上で融け、その瞬間凝縮された甘味と旨味が怒涛の如く押し寄せ、微かに見える磯の香りと共に天空を翔る
そして嫌な余韻残す事なく消え去る
究極のウニ
赤貝
煮アナゴ
親方、見かけは話しかけづらそうですが、質問したらマスク越しの眼差しは優しく、声も優しく・・・客が食べているのを背筋伸ばし両手を軽く前に揃え、客からの次々のニギリの注文に応じます
そしてまた、姿勢正し直して次の注文に備えます
親方の鮨に対する考え方を一番強く感じた瞬間(とき)でした。
常在戦場・・・
玉子
〆は
マグロ赤身鉄火
食べていて楽しい店でした。
また来たい!と思いました。
しかし個人的に強く思ったのが二つ
1、やはりあの空間での10席は詰め込みすぎで、親方の技術と空気感も分散し過ぎるかな?
と
10名カウンターだと、2人客3組、4人客1組場合、当日もでしたが、、なる場合が
やはり分散するんですよ
ミナミの場所柄、キタに比べて賑やかな客層もあり・・・
そうしたら、折角の親方の鮨がボヤけちゃうんです
あと、シャリですが、少し水気多いかなと・・・
私個人の思いですが、少し期間置いて再訪したいと思いました。
大阪市浪速区下寺2-3-10
まさる
水曜日休み
営業、終了時間はこの様な時世為に要確認、そして要予約
今宵も楽しゅうございました✨
208店目