皆様、ご無沙汰してます。
市原です。
久しぶりの更新ですが、今日は少し長い文章となります。お付き合いして頂けたら幸いです。
この度、寄付サイト「READY FOR」を通じて新型コロナウイルス感染拡大防止支援へチャリティーを致しました。
既に野球選手の方々が、こちらにチャリティーをされているという事を聞いたのが、ここのサイトを知ったきっかけです。
ここで集まった助成資金は、ワクチンや治療薬の研究、開発への助成、医療機関などへのマスク、防護服など物資の供給、医療従事者、影響を受けた子どもたちのサポートに活用されるそうです。
さて、ここ最近の間に改めて考えた、僕の想う事ですが、トーナメントプレーヤーという職業がファンの皆様やスポンサーさん達によって成り立つ仕事である以上、社会貢献や地域貢献、チャリティーというのは、これからのプロスポーツ界に置いて切り離せない事だと言う事です。
当たり前と言えば当たり前の事かもしれません。
それに、ツアーの方でも東日本大震災に対して、長くチャリティーを続けてきましたし、今年からは、近年増えている自然災害で被害を受けた所に対してもチャリティーを出来る様な枠組み作りにも取り組み始めています。
今回の新型コロナの件でも、これから協会の方を始め、色々な所で、なにかしらの話が出てきたりする事と思います。
ただ、今回は、たった今、医療現場で頑張っている人達や、苦しんでいる人達に向けて、早くアクションを起こしたいという思いが個人的に強くなり、先駆けてチャリティーをする事に致しました。
ちなみに、今回のチャリティーに際し、チャリティー金額は公表しません。
何故かと言うと、トーナメントプレーヤー皆が、この様なチャリティーを出来る環境に無いという事もあるからです。
ツアープレーヤーであっても苦しい中でやりくりしている選手も沢山います。
そんなツアープレーヤーの為への補償等も、海外ツアーと同様に、これから組織側から提案はあるかと思いますが、まだ、そういう話しは無い段階です。
そんな中で、例えば、一つの組織として、金額をこれだけ出しました。
と言うなら良いかもしれませんが、「誰々がいくら出した」とか言う個人的な話しは、ニュース的には美談になったり、その個人の評価にもなったりはするでしょうが、他の選手にハードルを作ってしまう可能性もあって、あまりプラスになる話しでは無いかと思っています。
かく言う僕自身も、一昨年こそ優勝もあり、しっかり試合で稼ぐ事は出来ましたが、それ以外の年ではまだまだ大きな稼ぎは出来てないですし、かと言って所属先も無く、フリーでやっているので、今年の稼ぎは全く補償されていないですし、先の不安が無い訳ではありません。
結局、僕にしてもそうですが、皆、それぞれ事情がある中での事なので、チャリティーの金額を多く出したから良い、少ないから悪いの話しでも無いし、もっと言えば、チャリティーをやったから良い。やらなかったから悪い。そういう話でも無いとも思います。
ただ、そんな中でも、少しでも社会貢献の活動をしたいという想いがある人は、背伸びせずに、今、自分が出来る範囲の事を行えば良いと思います。
例えば、今回、僕がするREADY FORで言えば1000円からのチャリティーが出来るので、それでも良いと思います。
場合によっては、YouTubeを始め、SNSが盛んな今、それらを使って自分が何かをする事でチャリティーを募る様な事でも良いかと思います。
勿論、これからどうなるか、先が見通せない今、やらないの事も一つの考え方です。
でも、先程も言いましたが、僕は今のスポーツの世界に於いては社会貢献や地域貢献は欠かせないと思うのです。
今回のコロナの事もあり、どの職種に置いても、これから大変な時期を迎え、プロスポーツの置かれる立場もより一層変わるのではないかと思います。
そんな中、トーナメントをやってくださるスポンサーさん方にとっても、ゴルフのトーナメントを実施する事で社会貢献、地域貢献になるのなら、試合を開催する意味が今より鮮明に出て来るのではないかと思います。
その上で、良いプレーを魅せる。だと思います。
理想論ですが…
機構は選手の為に。選手は社会の為に。
この動きが、よりしっかり出来て、また社会に向けて、その事をしっかりと伝える事で、ゴルフというプロスポーツが、より多くの人に認められていく事が出来たら良いな、と思います。
話しが少し飛びます。
試合中、僕自身は大きなアクションもせず、淡々と、どちらかというと笑ってプレーしている感じに見えるかと思います。
でも、晴れの日もあれば雨の日もあり、暑い日、寒い日、上手くいった日、上手くいかない日、嬉しい日、悔しい日、等々……色々あって、いつ、いかなる時も笑顔でいられる訳でも無いのですが……
やはり、ギャラリーの前でプレーするのは、楽しい事なのです。
そして、その中で良いプレーをする、勝つ。
これに勝る喜びは無いと思っています。
それを出来るのも、ファン、ボランティア、運営スタッフ、メディア、スポンサー、協会の役員及び社員、コーチ、トレーナー、キャディー、それ以外にも沢山の人達が関わっているからこそ、成り立つスポーツです。
そんな中でプレー出来る事は最高な事だと思います。
今はまだ、試合云々を言える時期では無いですが、早くこの状態が落ち着いて、再び皆の前でプレー出来るようになった時に、もっと勝ちを積み重ねる為の練習やトレーニング、そして自分の中で出来る社会貢献を考えながら、今を過ごしていきたいと思います。
そして日本では、まだ敷居が高いと思われる所もあるゴルフですが、老若男女、世界中でプレーされているゴルフ。
なおかつ、実力差があっても、それぞれのプレーヤーが一生懸命になって、一緒にプレー出来る稀なスポーツであるゴルフという物が、これから更に皆様にとって身近なスポーツとして定着していくように、変革していって欲しいと思います。
壮大な話しですが、これを期に、協会同士、協会と選手、関係者始め、それ以外にも色々な所と連携が取れるようになって、ゴルフ界全体が一丸となって協力していけるようになればと思います。
終わりに。
以前から、なんとなくはこの様な考えもありましたが、この期間に改めてしっかり考える事もあり、こうして文字を打つ時間もある事で、当たり前のような事を、大人気なく、熱く語ってしまいました(笑)
最後まで、つたない文章を長々と読んで頂いた皆様、ありがとうございました。
終わりにと言いましたが、もう一つ最後に。
今回、READY FORを通じてのチャリティーが有効に使われ、1日でも早く日常の生活へ戻る事が出来る事を祈念しております。
まだまだ、終息が見えない今の現状ですが、皆様も体調に気を付け、なんとか踏ん張ってお過ごし下さい。
また試合会場で皆様に会える日を楽しみにしています!
それでは。