また今週から男子ツアーに来ております。今週の男子ツアーは中日クラウンズ。今年で60回目となる記念大会であり、“令和”に変わり最初のトーナメントです。では今週も気になるホールを見てみます。
No.1 370ヤード PAR4
ティーショットはかなりの打ち下ろしで、それほど距離の無いPAR4。風向きにもよりますが飛距離の出る選手なら1オンも可能なホールです。ただ数年前に出来たグリーン手前30ヤードほどにある中途半端なバンカー
これが効いていて、ここにハマるとパーを取るのも必死になります。なので刻む選手が多いのではないでしょうか。
刻む場合はフェアウェイの左にあるバンカーを越えるクラブになるでしょう。となるとティーショットはフェアウェイウッドやドライビングアイアンになるかと思います。そこに打てれば2打目はピンまで100ヤード以内になりウェッジで打てますので、バーディーチャンスになる可能性は高いでしょう。ただ練習日から昨日のプロアマまでの天気は雨。グリーンもまだ例年の固さは無く、止まります。柔らかいのでスピンがかかり過ぎて戻ってくることも考えられます。そうなると初日のピン位置がグリーンの奥目になっていると面白そうですね!風向きの予報もこのホールはアゲンストになるハズ。選手の技術、スピンコントロールを試すホールになりそうですよ。
No.16 388ヤード PAR4
こちらも1番ホール同様ティーショットがかなり打ち下ろすPAR4。短いホールですが易しくありません。
まずはティーショットですが、2打目をどこから打ちたいかで使用クラブが大きく変わってきます。以前の改造される前は、飛距離の出る選手の中には1Wで1オンする選手も見られましたが、最近は良いティーショットをしても手前のバンカーに入ることが多いようです。ただ手前のバンカーは悪いところではないので、それも良しとしてティーショットをしているのでしょう。
風向きによって飛距離のそれほど出ない選手やドローヒッターの選手は1Wでフェアウェイ左側にあるバンカー越えを狙い、60〜80ヤードほどの距離でグリーンを狙うなんてこともあるでしょう。
多くの選手はグリーンエッジまで100ヤードほどを残すようにショートウッド、ユーティリティー、アイアンなどで刻むのではないでしょうか。フェアウェイにある松の木が邪魔になることがあるので、それを避けるためにそのようなクラブを選択して飛び過ぎないようにティーショットをすることになります。ただここで気を付けないといけないのが、その木を避けるために2打目を残し過ぎてしまうことです。残し過ぎると距離が長くなる、つま先下がりのキツいライになる、なんてことで難しくなります。さらに厄介なのが左の林がかかってきて、2打目のショットがその林の木に当たりそうになることもあります。
このホールのティーショットは風の読みや番手選びだけでなく、その場のコースコンディションでどれだけ転がるかも考えなければなりません。2打目も決して易しくありませんが、そのあたりのことをよく考え、まずはティーショットが成功したら上手くこのホールを抜けられそうですね!
全長6557ヤード PAR70。男子プロにとったらかなり短いコースです。最近なら女子プロでもありそうなぐらいの全長です。それならスコアは出ても良いハズなのですが…。
まだこの時期は芝が薄いのでグリーンを外したら難しくなります。でも距離が長くないなら男子プロならほとんどグリーンに乗るのではと皆さん思うでしょう。いつもはグリーンが固いので、ラフからのショットもウェッジで打っても距離感を合わすのが難しいのでなかなか乗りません。今年は柔らかいので予選ラウンドは良いスコアが出るかもしれません。が、しかし週末は晴れ予報。徐々に固くなれば良いのですが、和合は激変することが往々にしてあります。
ウェッジなど短いクラブを持つとここに出てる選手たちはピンを狙ってしまいます。少しのミスでグリーンに乗らないと難しいライになり、すぐボギー。ある選手が話してました、“和合は謙虚に”と。ウェッジを持ってもピンに打ちたいなんて欲を出さずグリーンセンターや広い面へ打っていくことだと。ある程度はピンへ行かないといけないとは思いますが、迷ったりしたら間違いなく謙虚に行くべきだと思います。今週はこんなところ選手の心の動きを見てたら面白いかもしれませんね!