皆さま、「城」と聞いて思い出されるのは
姫路城、大阪城、松本城などではないでしょうか?
堅固な石垣に掘。高い天守閣ある城
しかし、これらの多くは1500年代後半からで、防御だけでなく、権威や武威を示すためのものとしての側面も持ち合わせて作られました。
平城、平山城と呼ばれる近代城の縄張りですが、土木技術や中央集権制が未熟であった1500年代後半より前の城といえば、山城が主でした。
チョメチョメ
それは山城新伍ですね
そして、「高天神を制するものは遠州を制する」と呼ばれたほどの重要地で武田、今川、徳川が、この地を巡り争い、その主役となった城が?
高天神城跡です。
どの世界にもマニアはいらっしゃいましね(笑)
当日も京都の同志社大学の学生さんが1人歩いて高天神城跡に来られていました。
あくまでも、引き篭もる、防衛ためだけの城ですから石垣や建物は一切ありません。
その代わり、天然の断崖絶壁を石垣にみたて、その間に順路作り、切り立った尾根を道として、山頂平たい場所に兵糧小屋や小さな簡素な建物を作ったんです。
高天神城の全体図は?
高天神城の裏口にあたる、搦手門から登っていきますが、しばらく歩くと直角に曲がり強烈な崖間を登っていき、、、
10分ほど歩くと?
山頂、本丸跡に到着しました。
約500年前は武田、今川、徳川の数千、数万の兵が戦った難攻不落の要害、高天神城跡
今は道も整備され、解説の看板や道順もあり比較的見やすい、歩きやすい山城となっています。
標高132メートル鶴翁山に築かれた高天神城から北をみると
500年前は武田信玄、武田勝頼が数万の兵を率いて北の甲府より来襲しました。
目をつぶって耳を傾けると、小鳥の鳴き声と風の音に紛れ、往時も同じ音を聴きながら城にいたであろう兵士たちを想像しました。
マニアの世界は妄想の世界でもあります。
妄想出来る引き出しと、確固たる知識、想像力、行動力が源泉(笑)
先程の学生も本丸跡で妄想に耽っていました。
気づけば17時40分でした。
満開の桜道越しに夕陽があたり、何とも幻想的な風景でした。