ツアー

グッバイ・ジョニー!

ジョニー・ミラーと言えば、1970年代に大活躍したPGAツアープレイヤー。

全米オープン(1973)、全英オープン(1976)のメジャー2勝を含む通算25勝。

その内18勝は1970年代、6勝を1980年代、そして1994年に今週開催のAT&Tぺブルビーチ・プロアマで現役最後の優勝を飾りました。1974年には、日本ツアーのダンロップフェニックスでも優勝しましたね!

特に知って頂きたいのは、1974年から1975年の2年間で12勝を勝ち取り、その2年間の統計ではセカンドショットのピンからの距離がPGAツアー史上最短であったということ!この統計でわかるのは、ジョニーが如何にアグレッシブなプレイヤーで且つ正確なショット打つ選手であったことです。

そして1998年にニック・ファルドと共に殿堂入りを果たしました。

このジョニー、シニアツアーへの参戦をせずに現役を引退し、1997年からゴルフアナリストとしてテレビの前に現れ、過去にないプレイヤー目線での解説、時には辛口でストレートなコメントで注目を浴びました。

ゴルフの放送で選手に対してタブーだったCHOKE(チョーク)という言葉を使い始めたのはジョニーでした。CHOKEというのは選手がプレッシャーに負けて自分の首を絞めているような際に使う言葉で、それまではゴルフ放送ではタブーだったそうです。

偉大なる選手であるからこそ、選手の苦しみも理解し、そこから出るコメントはどんなに辛口でも選手への思いやりが伝わってくるものでした。

そんなジョニーの裏話ですが、なんとCHEEZ WHIZという缶入りのチーズが大好物で、中継の合間には常にこの液体チーズの缶を口に直接入れてチューチューしていたんです。ケーキに使うホイップクリームの缶で、先っぽにチューブみたいのがあるのご存知ですよね?それと同じ感じの缶です。スタッフは常に何本もの缶を用意していたそうです。20年間で数千本のCHEEZ WHIZを消費したと報道関係者が言ってました。

そのジョニーが、先日のウェイストマネジメント フェニックスオープンを最後に引退し、今週の中継から見れなくなります。

ジョニーのいない中継、とても寂しいです。

この偉大なジョニーの後を誰が・・・

次は1993年の全米プロ(メジャー)含む、ツアー通算12勝のポール・エイジンガーが大役を務めます。ポール、頑張れ!

ジョニー、長い間プレイヤーとして、そしてテレビ中継のコメンテーター・アナリストとして我々を楽しませてくれてありがとう!!!

あなたは真のレジェンドです!!!

 

 

ABOUT ME
フランク 早川
1963年1月生まれ。アメリ生活45年、ニューヨークにてITのコンサルティング会社を営んでいる。ゴルフ歴40年、とにかくゴルフをこよなく愛している。40代の頃はニューヨークで5本の指に入る腕前で今でも多くのアマチュア大会に参戦している。現在のハンデは7と低迷しているが、ニューヨークのアマチュアゴルフ界では知らないものはいない存在。 2003年からPGA・LPGAツアー並びにUSGA Championshipにてスコアラーのボランティアをはじめ、FedexCup Playoff、PGA Championship、US Openの上位グループのスコアラーも任されるようにまでなった。 またTokyo 2020では、ゴルフの競技委員として招待されるまでのレベルになる。米国内のクラブフィッター、ティーチングプロ、PGAプロ、フィジカルスセラピストとの交友も深く、常にゴルフ関係の動向にアンテナを張って生活している。