先週の続き、兵庫県川西市北部治めた旗本能勢氏の菩提寺 清普(せいふ)寺が居城、陣屋であった近くに残ります。
城郭思わせる重厚な門構えと縄張り、清普寺
清和天皇を祖とする能勢氏、信長・秀吉時代には不遇の20年ありましたが、中興の祖 能勢頼次が徳川家康に召出され旗本能勢氏として江戸時代の約260年間を順調に過ごしました。
その能勢頼次が父の菩提を弔うために建立したのが、日蓮宗 清普寺
大阪府内最古の日蓮宗伽藍で、戦災や天災にも400年あわず今に残ります。
寺門には
能勢氏家紋の切竹がありました。
里山能勢の晩秋、澄んだ静寂なる空気
本堂、伽藍外れには大身旗本、江戸幕府の機構では江戸町奉行や京都町奉行駿府加番など勤めた能勢氏の圧巻なる墓が今に残ります。
中興の祖である、能勢頼次
先の大阪北部を襲った地震で倒れた石灯籠がありましたが、時の流れ移りやすい大都会でない地方だからこそ残る文化遺産だと思います。
京都や奈良の寺社仏閣も良いですが、歴史の片隅に置いやられながらも今に姿残す所に、自分なりの光当てて散策するのも歴史の深さと楽しみかも知れませんね。
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