「道」
人や物流が往来し、私達の生活に必要不可欠なものです。
すべての道はローマに通ず、という諺もあるように、昔より道は人間に取り大事なものでした。
余談ですが、塩野七生さんはローマ帝国衰亡で、あれだけローマ帝国が繁栄誇ったが、衰亡していったのは、幹線道路を増やし過ぎたから、、、
とも指摘されています。
当時は石畳でしたが、補修・点検など莫大な金額がかかる訳ですよ、その為に国家財政逼迫し国力落ちてきた、、、と
何だか今の日本と同じようですね(笑)
さて話戻ります。先日サントリーレディースオープン時に、神戸三宮に宿泊していました。
今でこそ、東の横浜、西の神戸と異国情緒あふれる大都市ですが100数十年までは静かな漁村でした。
しかし、その村には大事な道が通っていました。それが
「西国街道」
です。京の都から西に延びる主要道路で、1300年以上も前から今に至るまでの現役道路なんです。
古くは平清盛が福原遷都した時もこの道を通ったでしょう
源義経が戦に勝ち、馬に乗り通ったでしょう
主君 織田信長が本能寺の変にあい討たれた時、秀吉は先頭きって戦っていた現在の岡山県から、信長の仇取る為に京都 山崎まで当時としては考えられないスピードで引き返しました。その時もこの西国街道を通った
でしょう
幕末、神戸に一時期すんでいた坂本龍馬も国難に際し髪の毛振り乱し顧みることなく、この道を通ったでしょう、、、
その道を、今私が歩いています。
教科書に載ってるだけが、歴史ではありません。
「神は細部に宿りたまふ」
西国街道碑横に、居酒屋さんがありました。
夕方5時でしたが、沢山の笑い声が聞こえてきました。
きっと昔の人も、目の前にある灘の酒を飲むのを楽しみに旅路を急いだのかもしれませんね(笑)
歴史とは、大上段に構えるものでなく、そういうものです。
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