ギア

ゴルフクラブの名器って何?

 

それぞれ皆さんには思い入れのあるゴルフクラブってあると思います。
「あのクラブの時はいい球打てたなー」
とか、
「あのクラブでホールインワンしたなー」
とかいろいろ。

それは選手にもあるし、キャディにとってもあるものです。

パナソニックオープン優勝後、スタンド脇にいた久保谷健一プロのハウスキャディさんに話しかけてみました。

「おめでとうございます。私も昔、久保谷プロのキャディやっていたんですよ」


するとおもむろに久保谷プロのヘッドカバーの色と合わせたかわからない青白のネールをした手で3Wを指差す。

ヘッドカバーを取って頂くと、ななんと私が久保谷プロのキャディをやっているころのクラブを使っているではないですか!

とは言っても2002年頃のお話です。

キャロウェイ
スチールヘッド3プラス

シャフトはアルデラ

シャフトの字も霞んじゃってます。

 

これで2週連続優勝した日本プロのセカンドショットもこの3Wだったし、次の週のあゆ滝でやったマンシングでの優勝を飾った時もこのクラブ。

18番ホールでイーグルを奪ってプレーオフに入り、4ホールに渡りこの3Wを打ち続けて優勝にこぎ着けたのもこのクラブ。

極めつけはアメリカ予選会。
イーグルバーディーフィニッシュをしたのだが、この3Wが火を吹いた。
それをまだ使っているとは…

サンドウェッジも今ではメジャーになったフォーティーン。
日本プロのメジャーで、グリーンに届かないセカンドショットを3Wで打ち、グリーンサイドのバンカーに入れベタピンに寄せたSWがこれである。


フォーティーンのサンドウェッジのメジャー初優勝であった。
メーカーは違うが、バンスや顔つきがなんら変わっていない。

久保谷プロが進化しているのか、衰えているのかキープしているのかは全くわからないが、いい味を出してこの業界に残っているのは間違いない。

皆さん、それぞれ思い入れのあるクラブ、場面、大切にしていきましょう!
そしたらいつかはきっといいことがあるはずですよ。

久保谷プロみたいに!

 

 

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ABOUT ME
渡辺 宏之
1971年6月21日生まれ。神奈川県出身。 東洋大学を卒業後、スキーのインストラクターをしながら小中学の同級生、久保谷健一がプロになったことでツアーキャディーに。 2002年に久保谷プロの2週連続優勝の後、2003年USツアーに本格参戦。 2004年から倉本プロのキャディーを務め、2006年から07年はアメリカシニアツアーに参戦。 女子ツアーでは服部道子プロ、古閑美保プロ、諸見里しのぶプロのキャディーを務め、優勝に貢献。 2010年、14年ではシニア賞金王、倉本プロの専属キャディーを務める。 2012年、15年には、I・J・ジャンプロのキャディーを務め、中日クラウンズで2度の優勝。 日本で開催されたUSPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」では、2021年、マッケンジーヒューズで4位。いままで自身アメリカツアー最高位13位を上回る。 2022年もピーターマルナリティのキャディとして2年連続の参戦。 その年、倉本昌弘プロ(67才)のエージシュート「63」のマネジメント力を間近で感じる。