ツアー

日本オープン

今週の男子ツアーは国内メジャー「日本オープン」。
会場は22年ぶりに日光カンツリー倶楽部。
直近では2021年の日本プロゴルフ選手権で使用されました。
今回もいつものようにコースを少しだけ覗いてみましょう!

No.9  513ヤード  PAR4

一般営業ではPar5ですが、今大会ではPar4というセッティング。
距離だけでも十分タフですが、それ以上に難しいのがティーショットの狙いどころ。

開けている左はラフが近く、入ってしまったら木がスタイミーになり、右は木の上の良い方向に打ち出せたかと思っても、落ち際に木に当たって林や木の根元に行く可能性もあるため、フェアウェイをキープすることが非常に難しいホールです。
どの方向から風が吹いても難しいですが、左からのフォローならまだ打ちやすいかもしれません。

2打目はグリーンセンター狙いが基本となるでしょう。
日光のグリーンは真ん中が高く、奥に向かって下る砲台形状が多く、手前のピンに対しては手前、奥のピンに対しては奥からのほうが上りになるので、どちらもそのほうが易しくなるはずです。ですが、グリーン周りはラフが深いので、グリーンに乗せてパターで打てるほうが可能性があるのではと思ってしまいます。ただ、このあたりは選手それぞれの考え方の違い、戦略によって狙うところも違うので、変わってくる可能性はあるでしょう。
バーディーやパーを狙って無理に攻めてダブルボギー以上を叩くより、ティーショットが上手くいかなかったら、冷静にボギーで収めて次に繋げたいと思うそんなホールです。


日清都カントリークラブ

No.18  462ヤード  PAR4

最終ホールはストレートのPar4。
アゲンストの風が吹けば、そう簡単にはいかないホールです。

ティーショットは左のフェアウェイバンカー右狙い。フェアウェイに置けないとかなり難しくなります。
2打目はフェアウェイからならピン位置や風向き次第ではある程度狙っても良さそうですが、安全策を取る勇気も必要です。グリーンセンターを狙いつつ、バーディーチャンスをうかがう感じになるでしょう。

4年前の日本プロが行われたときのホール解説も参考に

(10,14.16番ホール)

昨年の日本オープンの「深いラフ地獄」を経験しているだけに、今年のラフは短く見えるかもしれません。
しかし、長さ・グリーン形状・天候を考えるとやはり一筋縄ではいかないでしょう。

特に初日は雨予報。
ラフが重くなれば出すだけのラフになる可能性が。距離も長く感じるだけにティーショットの重要性がさらに増します。
今年も「日本一を決める戦い」は、ショット力とメンタルの両方を試すタフな4日間となりそうですね!

 

ecc

ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010〜11年は丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2025年は阿久津未来也プロ、山城奈々プロなどを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。