「食物はなんとしても美味しくあって欲しい。美味しくなくては喜びと言うものがない。美味いものを食うと人間誰しも機嫌が良くなる。必ずニコニコする。これが健康を作る源になっている様だ。」
北大路魯山人
料理には「心」が一番大事だと言った魯山人
値段や産地に惑わされない食材を吟味する舌、目、心
器も盛り付けもまたしかりで、単に料理と言う現実目の前にあるものだけでなく、真偽眼と絶対的なる美的センス基盤の上の思想家
それが料理というもの
魯山人が食したらなんと言うであろうか?
私が必ず参らせて頂く、笠間の蕎麦屋

温かいお茶を飲みながら、メニューを見ます。
まー既に注文するものは決まっているんですけどね(笑)



鴨南盛り

10分ほど鴨南盛りくるまで、店内見渡しながら、ボーっと待つ
この時間もたまりません
来ました

蕎麦をたぐり、江戸っ子じゃないですからね、ドバッと辛めの濃い鴨汁につけて、鴨肉を辛めとり口中へ

モグモグモグモグ
噛み締め噛み締めゴクッ
口開けると鼻腔抜ける鴨肉旨み、濃い醤油香りの鴨汁、蕎麦の香りが三位一体となり天に召されます
次は焦げ目つけた葱を蕎麦で絡めとります。タコが獲物を絡め捕獲するように

一口一口が出会いと別れの鴨南盛り
刹那な時間、終わりが来るのは分かっています
だからこそ現在(いま)を味わいたい。そして


絶妙なタイミング見計らい出される蕎麦湯
濃厚トロトロの蕎麦湯に鴨汁を足してゴクリ
一度で二度美味しい
ご馳走さまでした
皆さま、是非笠間市にお越しの際は

そう、楽しい時間って、あっという間に過ぎますよね
翌朝、笠間芸術の森近くにある、ヨーロッパの小さな街にある様な洒落た低層ホテル、ここが笠間市での定宿

夜明け時間に訪ねたのが?
商売繁盛の神様、日本三大稲荷にも数えられるのは
京都の伏見稲荷大社
愛知の豊川稲荷
そして此処笠間にある笠間稲荷神社


全く誰もいない笠間稲荷神社前の通りと参道
澄んだ空気、スカッと青空
昇り行く太陽のエネルギー
神域の神々しい雰囲気を身体一杯に感じ一歩ずつ



