ツアー

ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ

今週のツアーは男子が中日クラウンズ、女子がワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップです。女子ツアーの会場に来ていますので、3年ぶりに使用される茨城ゴルフ倶楽部東コースを覗いてみましょう。

No.16 410ヤード PAR4

ティーショットで打ち下ろし、2打目で打ち上げるPAR4。茨城ゴルフ倶楽部東コースと言ったらこのホールを思い浮かべる印象深いホールです。
ティーショットの狙いは、正面に見える木の方向の左右のどちらか。右は広いですがラフに行くことが多く、バンカー越えのショットが要求されます。一方で左は花道を使えるアングルになり、2打目は打ちやすくなります。ただティーショットで狭く見える木の左側に打てるかどうかということがポイントになるでしょう。
そしてティーショットは打ち下ろしなのでランは出やすいですが、転がり切らず左足下りのライになることがあります。その左足下りライから見えないグリーンへ打ち上げるショットになるので、簡単ではありません。
距離が長いホールにも関わらず、ティーショットもピンポイントで狙っていかないと勝負になりません。少しのミスで簡単にボギーが出てしまう、優勝争いでは苦しいホールになるでしょう。初日のこの16番ホールはアゲンストの風が吹く予報。更に厳しくなるかもしれませんね!


日清都カントリークラブ

No.17 160ヤード PAR3

距離もそれほど長くはないPAR3。
パーを狙うのであればグリーンセンター狙いで問題ありません。センター狙いでも距離が合っていればバーディーチャンスになるので、パッティングに自信がある選手にとってはショットから攻めることも必要ないでしょう。
もし選手がピンを狙ってショートサイドに外してしまった場合は注意が必要。ピンに向かって下り傾斜になるところがほとんど。アプローチが寄りづらいため簡単にはパーを取れなさそうです。また左奥に外してしまうことだけは避けたいところ。奥へ下っており、また刈り込まれているため、少しだけ外れたと思ったボールがグリーンから離れていってしまいます。こちらも難しいアプローチが残ってしまいます。特に右奥のピンでアゲンストの風のときは注意が必要です。
優勝争いでは攻めないといけないところもあるかもしれませんが、状況を冷静に見極めて、上手にこのホールを通過したいですね。

No.18 520(485)ヤード PAR

風向きによっては2オンも狙えるPAR5。
フォローの風やティーイングエリアが前方へ出ているときは、ティーショットから2オンを意識して打つことになりそうです。そのティーショットのターゲットは右バンカーの左サイド。バンカー左のフェアウェイにあれば2オンを狙い、ラフやバンカー、距離が残っていたら刻むこととなるでしょう。

刻むときに注意したいのは、グリーンエッジまで30〜70ヤードのところにある左側に池。池に入らないギリギリまで打ってしまうのは、少し池へ傾斜していることもあり、入ってしまう可能性があります。排水溝も近くにいくつかあります。カバーがされているのでアンラッキーなことは少なくなりますが、それに当たって池へということもあるので、無理せず余裕を持って打ちたいところです。
グリーンは2段グリーンになっています。ピンのある面にしっかり打っていくことが大事になってきます。ただそれぞれの面自体の傾斜は強くないので、ラフからのショットは止まりづらいので特に奥の面にピンがあるときは注意が必要。手前の面からのパッティングか奥からのアプローチで良いかハッキリさせて打っていきたいですね。

火曜日の練習日、水曜日のプロアマと雨が降り、月曜日の時点である程度仕上がっていたグリーンも初日は落ち着いているかもしれません。しかし木曜日からの天気予報は晴れ。グリーンスピードは落ちていないので、日に日に固くなっていったら…。メジャーらしい実力通りの結果が出るセッティングになるでしょう。
そして花道が使える西コースとは違って、グリーン手前にバンカーが多い東コース。ラフに入ってしまったときどう対応するか、そのあたりの選手たちのマネージメントも見ものになるでしょう。

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ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010年からは丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2024年は阿久津未来也プロ、宮里美香プロ、佐藤心結プロを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。