プライベート

北海道での出会い その壱

2019年 女子ツアー

エリエール 事実上の最終戦

一線を退く一ノ瀬優希プロのキャディをさせてもらった

そこにはリハビリの時に同じ時間を過ごした仲間が、わざわざ愛媛まできていた

その中に北海道に住んでいる人がいて、「倉本プロや私、みんなで一緒にスキーをしませんか?」と誘ってみた!

その方はモーグルスキー元オリンピック代表選手 伊藤みき さん!

冬季オリンピックの競技が行われたテイネスキー場に来てもらうと、トランクには当然スキー板となぜかしらゴルフバックまで積んである

さすが元代表選手

ゴルフをやり出したとは聞いていたが、もうゴルフにも真剣に取り組む態勢ができている

北海道のどこでやるのだろう?

スキーを履くとオーラが出る

雪ん子雰囲気満開

一緒にリフトに乗るのると、伊藤さんのはコブの間を滑るスキー板

私のカービングスキーの板に比べてかなり細い

ちょっと待てよ

久々にスキーの上手い若い女性と一緒に乗るリフト、なんかワクワクする

めったに自撮りをしないが一緒に撮った写真はもうデレデレ

鼻の下が10センチは伸びている

しかし滑り出すと当たり前だがポジションがいい

しかもスキー場のシニア暴走族、倉本プロとエクストリーム先駆者の加納さんにガンガンついてくる

そして滑り出したら最後、止まらない

リストに乗って降りたらまたほぼ直滑降

コブの斜面を見つけたらいきなり前触れもなくはいる

コブを滑ったあとも止まらない

私が「なぜ、朝一からコブに入れるの?」

との問いに、

「整地だとポジションがわからなくなるから、ポジションを確かめるためにコブに行きます!」

私達、基礎スキーヤーと言っていることが逆

彼女曰く、

「皆さん、朝飯食べますよね? 私はスキー場来たらコブに入るのが朝飯みたいなものです。」

基礎スキーヤーの私から言わせてもらうとクレイジー!

朝一は緩斜面でプルークボーゲンしてポジション確かめるでしょ!?

またリフトに乗り、降りるとまたほぼ直滑降

また私に疑問がわく

「なんでそんなに直滑降ばかりなんですかー?」

彼女曰く、

「コブ斜面に早く行く為です。それまではどうでもいい!」

はっ?

やはりクレイジー!!(2回目)

それに異議申し立てをするかのように、正指導員の資格(ステージ4)を持つ倉本が綺麗な小回りをする

そんなことお構い無しに彼女はコブに入る

もう撮っていて嫌になる!

撮っている私を関係なしに先に行ってしまう

追いつくのが大変

最後にモーグルスキー元オリンピック選手伊藤さんに聞く

「私を含め、シニア層と滑って大丈夫でしたかー?」

との問いに

「みんな止まらなくていい人達なんですねー!メチャクチャ楽しかったです」

スキーヤーは根っから滑ることが好きみたいです。

伊藤さんは3姉妹

皆、モーグル選手

伊吹山がホームゲレンデ

伊吹山で伊藤美人3姉妹を知らない人はいないようだ

伊藤みきさんが靭帯を切ってリハビリ期間中、他の姉妹は言う

「みきは一回目でしょ!私達は2、3回切っているから大丈夫!すぐ治るわよ」

やはり姉妹そろってクレイジー!(3回目)

 

ABOUT ME
渡辺 宏之
1971年6月21日生まれ。神奈川県出身。 東洋大学を卒業後、スキーのインストラクターをしながら小中学の同級生、久保谷健一がプロになったことでツアーキャディーに。 2002年に久保谷プロの2週連続優勝の後、2003年USツアーに本格参戦。 2004年から倉本プロのキャディーを務め、2006年から07年はアメリカシニアツアーに参戦。 女子ツアーでは服部道子プロ、古閑美保プロ、諸見里しのぶプロのキャディーを務め、優勝に貢献。 2010年、14年ではシニア賞金王、倉本プロの専属キャディーを務める。 2012年、15年には、I・J・ジャンプロのキャディーを務め、中日クラウンズで2度の優勝。 日本で開催されたUSPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」では、2021年、マッケンジーヒューズで4位。いままで自身アメリカツアー最高位13位を上回る。 2022年もピーターマルナリティのキャディとして2年連続の参戦。 その年、倉本昌弘プロ(67才)のエージシュート「63」のマネジメント力を間近で感じる。