ツアー

日本シニアオープンのセッティング

 

習志野カントリークラブ

シニアオープンに合わせてきたのだろう、シニアツアーにしては長いラフ。

1 2

おまけにフェアウェイの幅が20ヤードちょっと。
その上、ドックレックばかり。
特に9番、18番は刻んでもドライバーで打っていっとも手前のラフにワンクッションしない限りは、幅が20ヤードちょっとのフェアウェイには止まらない。

最終日、強い風の中、フェアウェイに止まるのは至難の技。

それに加えて、強い傾斜の中に切ってあるピンや、風がフォローなのに、実質手前から5ヤードしかないピンポジション。

ウェッジとかで打てる距離ならまだしも、ミドルアイアンの距離が残るロケーション。
グリーンの傾斜は手前から下り。

グリーンには試合後ローラーをかける。

3

バーディーなぞ出るわけがない。

なので,優勝マークセン
-12

2位の鈴木亨プロ -9

3位 -1はたった一人

あとはイーブン以下

トップの2人は共に50歳でルーキー!
しかもレギュラーツアーでも飛ばし屋。

このようなコースセッティングの中、ボギーを打たないゴルフをしていけば、勝てるし、たまにバーディーもくる。

しかしながら、下から追う立場のプレーヤーは、バーディーを取りにいくと、ダボ、トリがくるから攻めきれない。

なので、同じ組で回っている2人のマッチプレーになってしまう。

ここで最終日のデータを記したいと思う。

10番Par4 バーディー3個
11番Par5 バーディー7個
12番Par4 バーディー0個
13番Par3 バーディー13個
14番Par4 バーディー1個
15番Par4 バーディー4個
16番Par3 バーディー3個
17番Par4 バーディー1個
18番Par5 バーディー4個

プレーヤーが64人回って、バーディーが一人も出ないホール。

プロが回ってこのバーディーの数!
バーディーが一人しか出ないホールが2つ。

インコースの5つあるパー4で、3ホールでバーディー2つ。
5ホール合計でも9つしかバーディーがない。

パー5なら多いかというとそうでもない。
2ホールで11個しかバーディーがない。

比べてはいけないが、その週の女子ツアーは、9アンダー、8アンダー、それ以下もいっぱい出ている、
簡単ならいいというわけではないが、ロースコアにすればいいってものでもない。
少なからずシニアツアーでプレーをしている人たちは、ゴルフ界を背負ってきた人の集団であり、ギャラリーや視聴者は、その方々が後半スコアを崩していくのを望んでいるか?という疑問は残る。

ピンポジションを4日間、全て最初に決めてしまうのではなく、もっとコースコンディションによって、ピンポジション、ティーグランドの位置を決めていってはどうかと、イチキャディとして思うところである。

 

 

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ABOUT ME
渡辺 宏之
1971年6月21日生まれ。神奈川県出身。 東洋大学を卒業後、スキーのインストラクターをしながら小中学の同級生、久保谷健一がプロになったことでツアーキャディーに。 2002年に久保谷プロの2週連続優勝の後、2003年USツアーに本格参戦。 2004年から倉本プロのキャディーを務め、2006年から07年はアメリカシニアツアーに参戦。 女子ツアーでは服部道子プロ、古閑美保プロ、諸見里しのぶプロのキャディーを務め、優勝に貢献。 2010年、14年ではシニア賞金王、倉本プロの専属キャディーを務める。 2012年、15年には、I・J・ジャンプロのキャディーを務め、中日クラウンズで2度の優勝。 日本で開催されたUSPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」では、2021年、マッケンジーヒューズで4位。いままで自身アメリカツアー最高位13位を上回る。 2022年もピーターマルナリティのキャディとして2年連続の参戦。 その年、倉本昌弘プロ(67才)のエージシュート「63」のマネジメント力を間近で感じる。