多くの選手にとって 今シーズン最後の試合 となったカシオワールドオープン。
例年以上に “1打の重み” がはっきり出た4日間でした。
では日ごとに振り返っていきましょう。
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【初日】
例年と比べて朝が暖かく感じられた黒潮CC。
スタート時は穏やかでしたが、徐々に風が吹き始め、しかも 南寄りの珍しい風向き に。
実はこの南風のほうがプレーしやすく、スコアも出やすいコンディション。
その証拠にトップは 8アンダー、
カットライン上は 2アンダー(52位タイ) と初日からハイスコアが並びました。
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【2日目】
この日は一転、例年どおりの 北寄りの風に戻り、しかも強風。
全組がスタートする頃には黒潮らしい “どこから吹いてくるか分からない風” に。
タイミングによって風向きが変わるため、ショットの判断が非常に難しい1日でした。
それでもスコアを伸ばす選手は現れ、
トップは 14アンダー・鈴木晃祐プロ。
カットラインは 3アンダー(51位タイ・65名)。
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【3日目】
3日目は再び南寄りの風。
初日と同じくビッグスコアが続出する1日になりました。
トップの鈴木晃祐プロがやや伸び悩んだことで、
順位は一気に混戦模様へ。
このコースは天候で難易度が大きく変わるため、
多くの選手に 優勝の可能性が残る 状況に。
「誰が抜け出すか分からない」最終日を迎えることになりました。
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【最終日】
この日も風は弱く、南寄りの風。
2日も経験していれば読みやすい風で、プレーには絶好のコンディション。
優勝争いだけでなく、
シード争い の選手たちもスコアを伸ばしてきました。
【● 優勝は大岩龍一プロ】
シーズンを通して安定した成績を残しながら、あと一歩届かなかった大岩プロが初優勝。
ついに今大会で勝利を掴み、最終戦 JTカップに優勝者として出場することとなりました。
【● 激戦のシード争い】
特にドラマがあったのが 竹安俊也プロと山田大晟プロ のライン。
• 竹安プロ…3日目終了時点で “ほぼシード確定” の位置
• 山田プロ…怒涛の追い上げでシード圏ギリギリに迫る
しかし山田プロは 上がり4ホールで2つスコアを落とし、
一方の竹安プロは 終盤5ホールで2つ伸ばす という展開。
2打スコアが違っていたら…
そして西山大広プロも最終日にスコアを伸ばし圏外から確定させました。
西山プロも1打スコアが悪かったらどうなっていたか⁉︎
結果、この最終盤の数ホールがそのまま “シードの分岐点” になりました。
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【それぞれの最終戦へ】
• JTカップへ向かう選手
• QTへ向かう選手
• 今季を終えて準備に入る選手
それぞれに次のステージがあります。
長いシーズンもいよいよクライマックス。
最後まで自分のプレーを貫いて、悔いなく戦ってほしいですね!







