ツアー

カシオワールドオープン

今週の男子ツアーは カシオワールドオープン。
最終戦・日本シリーズに出場できない選手は、ここが2025年シーズンのラストチャンス。
シード権が決まる試合ということもあり、いつも以上に1打の価値が重くなります。

では、今週も気になるホールを見ていきましょう。

No.8  225ヤード  PAR3

海に向かって打ち下ろす、美しいながらも非常に手強いPAR3。

• グリーンは全体的に右手前から左奥へ傾斜

• 受けている場所が少なく、ピッタリ寄せるには落としどころが極めてシビア

安全にパーを取るなら
ギリギリ攻めて手前に外すより奥に外して、上りのアプローチを残すのが理想でしょう。

右のバンカーだけは絶対に避けたいところ。
アゴが高く、ギリギリにつくと 横に出すだけになってしまいます。
今年は枕木周りのOBリスクが軽減されました。
木からシートになり、また一部がレッドペナルティエリアになったので、
「木に当たってOB」の可能性は無くなりました。

ちなみにアウトコースは 風向きがとにかく読みづらく、打つ瞬間に風が変わることも多いので、運も必要。
技術だけでなく、ゴルフらしい運も必要になり、また思い通りにいかなかったときのメンタルコントロールが重要になるホール。
どんなことが起こっても心を落ち着け、この後のホールに向けてプレーしないといけないのかもしれません。


日清都カントリークラブ

No.17  420ヤード  PAR4

打ち上げのストレートPAR4。
この時期はアゲンストになりやすく、優勝争いのキーホール となることが多いホールです。

ティーショットは、飛距離が出る選手なら左バンカー越えを狙え、 飛距離がそこまででない選手は南風のフォロー以外ならバンカー越えは厳しいかもしれません。強いアゲンストが吹いた場合は、バンカー右の狭いエリアを狙うしかないでしょう。

次にセカンドショットですが、10ヤードほどの打ち上げ。
アゲンストの場合は かなり長い番手を持たされる可能性があります。

グリーンは全体的に左奥から右手前へ強い傾斜。
手前から攻めていきたいところです。

練習日の段階ではグリーンスピードはそれほど速くありませんが、今年のグリーン周りのラフは長くないもののライはいやらしい場所が多く、アプローチの難度は高いでしょう。

上手く切り抜けていきたいですね!

このカシオワールドオープンで 今年のシード権が決まります。

高額賞金の大会ですから例年通り、

 • 1打でシード入り/圏外が入れ替わる

 • 下位選手が一気にジャンプアップする

そんな熱い展開になる可能性が高いです!
今年も最後まで目が離せない大会になるでしょう。

 

ecc

ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010〜11年は丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2025年は阿久津未来也プロ、山城奈々プロなどを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。