ツアー

ACNチャンピオンシップ

今週の男子ツアーはACNチャンピオンシップ。
開催コースは昨年に続き、兵庫県の三木ゴルフ倶楽部です。
ただし、今年は開催時期が約1か月遅く、気温や芝の状態など、昨年とは異なるコンディションが予想されます。
早速、今週もいつも通り見ていきましょう。

No.15  190ヤード  PAR3

距離はそれほど長くありませんが、グリーン全体が右から左へ傾斜しています。
そのため、ショットの弾道がフェード系でないと止まりにくく、
ドローや引っ掛け気味のショットは転がり、グリーンから出ていく可能性があります。
また、グリーン右サイドに外すとアプローチは下りになるので易しくはありません。
今週のラフは長い箇所やティフトン芝が混じるライも多く見られ、またグリーン奥の次のホールへ向かうところは芝が逆目寝ていて難しいしでしょう。

距離がピッタリになるケースは少ないと思われます。
そのため、距離が余ったときに「どの位置を受け入れるか」を事前にしっかり決めてからティーショットを打つことが大事になります。

ショットの精度と戦略性が問われる1ホールです。

No.18  570ヤード  PAR5

ティーショットは打ち下ろし、セカンドショットは打ち上げのホール。
フェアウェイを捉えれば、飛距離のある選手は2オンも視野に入ります。
しかし、ラフに入れると刻むことになるでしょう。


日清都カントリークラブ

ライによって打てる距離が大きく変わるため、
クラブ選択のジャッジが大切になります。

刻んでフェアウェイから3打目を打てる場合はピンを狙えますが、ラフからのショットは止まりづらいため、「どのエリアからアプローチを打つか」を考えたマネジメントを心掛けたいです。

最終ホールらしく、攻め方ひとつでスコアが大きく動くホール。
リスクとリターンのバランスを見極めたいところです。

見た目には狭く感じるホールが多いですが、フェアウェイ幅はある程度確保されています。
ただし今年は昨年よりラフが長く、ラフからのショットはウェッジでも難易度が高い。
短い距離でも気が抜けません。

さらに、開催が1か月遅くなったことで気温も低下。
その影響で飛距離が落ち、距離感に悩む選手も多くなるかもしれません。
昨年のようなスコアが出る感じにはならず、スコアは全体的に引き締まる展開になるかもしれません。
特に中位からカットライン付近の争いはタフになりそうです。
来週以降は出場枠がさらに絞られ、QT
選手の多くは次戦がカシオワールドオープン。
QT組の選手たちにとっては、トップ10入りで翌週の出場権を確保することが大きな目標になります。
シード権をかけた戦い、最後まで目が離せません。

 

ecc

ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010〜11年は丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2025年は阿久津未来也プロ、山城奈々プロなどを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。