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NOBUTA GROUP マスターズGCレディース振り返り

佐久間朱莉プロが2位に11打差をつける圧勝で今季4勝目!
まさに“完勝”という言葉がふさわしい大会でした。
それでは、ラウンドごとに振り返ってみましょう。

初日

スタートから1時間ほど経った頃から風が吹き始め、時間とともに強まっていきました。
コンディション的にはスコアが出にくいと思われましたが、トップは6アンダー。
アンダーパーは32人と、私個人の予想以上にスコアが伸びる結果に。

前日の雨でグリーンが止まっていたことも影響したでしょう。
風があったとはいえ、ショットの精度が高い選手には問題なかった1stラウンドでした。

2日目

この日も風がありましたが、前日ほどの強さではありませんでした。
ただ、風向きが一定せず、同じ組でも打つタイミングで風が変わるほどのプレーしづらい1日でした。

そんな中でも佐久間朱莉プロは安定したプレーを続け、
2位に4打差をつけて単独首位に!
カットラインはイーブンパー(40位タイ・51人)。
このコンディションの中でスコアを落とさずにまとめた選手たちの底力が光りました。

3日目

この日は曇り空で、風も弱く、プレーしやすいコンディション。
スコアを伸ばす選手が多く、まさに“ムービングデー”となりました。


日清都カントリークラブ

そんな中、ベストスコアを叩き出したのは首位の佐久間プロ。
この日だけで9バーディー(1ボギー)を奪い、トータル20アンダー。
圧巻のゴルフを見せつけ、2位との差を8打まで広げました。

最終日

朝方は雨が残り、曇り空の中でのスタート。
前日までの圧倒的なリードから、優勝はほぼ確実と思われていましたが、
それでも佐久間プロは手を緩めず、この日も5アンダーのラウンド。

トータル25アンダーで2位に11打差をつける完全優勝!
これは日本女子ツアー史上でも4日間競技の最多打差タイ記録(3日間競技では15打差が記録)。

しかも現在の女子ツアーは全体のレベルが非常に高く、
アメリカツアー帰りの実力者たちも多数参戦している中でのこの圧勝劇。
まさに、技術・メンタル・コンディションのすべてが噛み合った1週間だったといえるのではないでしょうか。

大会を終えて

グリーンコンディションは今年も素晴らしく、
ラフはやや長めに感じたものの、ショットの安定している選手には大きな影響はなかったようです。

残りは6試合。
出場資格が限られる選手にとってはあと4試合が勝負。
一方で佐久間プロは、年間女王争いでさらに大きく前進しました。

TOTOジャパンクラシックでは、USLPGA選手たちとの戦いの中で、どんなプレーを見せてくれるのか注目です❗️

 

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ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010〜11年は丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2025年は阿久津未来也プロ、山城奈々プロなどを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。