ツアー

NOBUTA GROUP マスターズGCレディース

女子ツアーも終盤戦に突入し、今週は「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」です。舞台となるのはマスターズゴルフ倶楽部。今回も気になるホールを見ていきましょう!

No.4  185ヤード  PAR3

今年は以前使用されていた後方のティーイングエリアになり、距離が約20ヤード伸びました。ただでさえグリーンが小さく、アンジュレーションがあるマスターズゴルフ倶楽部において、長いクラブを持たされるこのホールは、難易度が高いです。
まずカギとなるのは、ティーショット。グリーンを正確に捕えられるか⁉︎ そして、たとえ乗ったとしてもピンがある面と違う場合、パッティングが難しいパッティングが残ります。グリーンのアンジュレーションが非常に厳しいため、3パットも十分にあり得ます。また、外した場所が悪いと、大叩きの可能性もあるので、選手たちは風向きなど細心の注意を払ってティーショットをし、難しい状況になったときは無理をせずボギーでは通過したいホールです。

No.8  508ヤード  PAR5

こちらもティーイングエリアが約20ヤード後方に下がり、飛距離の出る選手でも2オンは厳しくなりました。
グリーンまでは約15ヤードほどの打ち上げがあり、さらにこの時期に多い北風がアゲンストを考えるとやはり2オンは難しいでしょう。仮に近くまで運べたとしても、グリーンはアンジュレーションが強く、難しいアプローチを強いられることになります。


日清都カントリークラブ

これらのことから無理に2オンを狙うよりも、3打目を自分の得意な距離に残す戦略が良さそうです。このホールもグリーンに乗る場所が悪いと簡単に3パットをしてしまうため、意外と多くのボギーが出てしまうホールでもあります。ウェッジショットの精度が1番重要なホールなのかもしれません。
このホールは女子ツアーの中でも屈指の難しさを持つPAR5でしょう。

女子ツアーの中でも高額賞金の大会。現在の女子ツアーのランキングはポイント制ですが、この大会で獲得できるポイントは他の4日間大会と同じでも、賞金の高さを前に選手たちの鼻息は自然と荒くなります。

ツアーも残り数試合。年間女王争い、そして来季のシード権争いは、まさに佳境を迎えています。順位の変動は、後に「あの時の1打が…」と大きく影響することがあります。選手たちは最後まで諦めずに、1打の重みを噛みしめながらプレーしていくことでしょう。

激しい優勝争いだけでなく、終盤戦のツアーの行方を占う重要な一戦。女子プロたちの熱いプレーから目が離せません!

 

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ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010〜11年は丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2025年は阿久津未来也プロ、山城奈々プロなどを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。