先週の男子ツアー「ANAオープン」を振り返ります。北海道らしい秋の気候に加え、雨や風に大きく左右された4日間となりました。
初日
前日の早朝の雨で泥が付きやすいフェアウェイだったにも関わらず、プリファードライは適用されず。正確なショットを打った選手ほど苦しむ展開となりました。
昼前には予報なかったに雨、午後からは強い風と、タフなコンディション。
それでも1アンダー42位タイまでの60人がアンダーパーでホールアウト。ショットが思い通りにいかない中で、アプローチとパターで凌いだ選手たちの技術が光りました。
2日目
泥付きの状況は変わらずでしたが、この日からプリファードライが適用。ラフからのほうが打ちやすかったと思われる初日とは違い、フェアな条件となりました。
スコアは伸び、カットラインは3アンダー。午後組は強風で伸ばしづらかったものの、最近のツアー全体のレベルアップを感じさせる結果でした。
3日目
この日は風が最も穏やか。またスタートが早まり、予選2日間と風向きが違ったこともあり、対応力が問われました。
その中でスコアを伸ばした大槻智春プロが2打差で首位。後続には実力者が並び、まだまだ勝負の行方は分からない展開でした。
最終日
前夜からの雨で、夜中にはバケツをひっくり返したような雨。
早朝には弱まったものの、コース整備のためスタートは30分遅れ。さらに気温は低く、選手にとって厳しい朝となりました。
雨はトップがスタートしてまもなく止んだものの、代わりに10m/s以上の強風が吹き続ける難コンディション。風は強弱を繰り返し、タイミングが合わなかった選手にとっては試練の1日でした。
そんな中で優勝したのは金谷拓実プロ。
今季はPGAツアー挑戦で苦戦し、日本では今季2試合目。ANAオープンでは、距離が長くないコースが良かったのでしょう。持ち味を発揮し、勝ち切りました。
大会を支えた人たち
忘れてはいけないのは、夜中の2時過ぎから整備に当たったコース関係者の方々。
豪雨の後とは思えないほど整えられたフェアウェイやグリーン。バンカーだけは排水してもなかなか良い状態にはなりませんでしたが、ある意味、最終日だけは入れてはいけないというハザードらしい存在感になりました。それもまた試合を面白くする要素となったかもしれません。
次戦に向けて
秋の気配が漂い始めた北海道を後に、次戦はまだ残暑厳しい大阪。
選手たちは体調管理に気を配りつつ、再び熱い戦いを繰り広げてくれることを期待したいですね❗️
