先週の男子ツアーは福岡・芥屋ゴルフ倶楽部で行われた「Sansan KBCオーガスタ」。
ツアー唯一の高麗グリーンの大会であり、今年も高速グリーンと厳しい暑さが選手たちを待ち受けていました。今回もいつものように4日間を振り返ります。
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初日
練習ラウンドでは「例年より涼しい」かもと感じるほど暑さがやや収まっていた芥屋も、本戦初日からは一転、いつもの芥屋の暑さが戻ってきました。
厳しい気候の中、アンダーパーは75人。
直近3試合がバーディー合戦だったことを考えると、やや落ち着いたスコア展開は予想通りといえる初日でした。
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2日目
初日のスコアの傾向から考えると、カットラインは3〜4アンダーになると予想していました。
しかし、結果は2アンダー止まり。
その要因はやはり「暑さ」なのか⁉︎
熱中症を警戒しなければならない環境で、集中力を切らす選手も多かったのでは⁉︎ 風が弱く読みやすい条件であるにもかかわらず、スコアが伸びきらなかったのは暑さの影響が大きかったかもしれません。
最終的に2アンダー56位タイ・64名が決勝ラウンドへ進出しました。
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3日目
この日も風がそれほど強くなく、読みやすいコンディション。
全体的にスコアが伸び、14アンダーで3人がトップに並ぶ展開に。
スコアの出方を考えると、3打差の11アンダーまでの9人の優勝争いなるか⁉︎ 最終日に向けて混戦模様を強めました。
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最終日
最終日はこれまでよりやや涼しいスタート。
序盤は日差しもありましたが、昼ごろには雲が広がり、13時ごろからパラパラと雨、13時半には雷で中断。約1時間半後の15時に競技が再開されました。
優勝をつかんだのは小斉平優和プロ。
昨年のプレーオフでの悔しい敗戦を晴らすかのように、見事な逆転優勝を飾りました。
昨年の結果はともあれ「芥屋との相性の良さ」を証明する見事な優勝でした。
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大会を通して
KBCオーガスタは、ツアー唯一の高麗芝グリーンへの対応力が求められる試合。芝目を読み切り、最後までしっかり打ち切る決断力が明暗を分けたかもしれません。
加えて、例年通りの厳しい暑さも選手を苦しめる要素になりました。
練習ラウンドでは“いつもより涼しいかも”と感じさせましたが、本戦が始まればやはり「いつもの芥屋の暑さ」。体力・集中力・メンタルの総合力が試された1週間だったでしょう。
