ニチレイレディス〜資生堂・JALレディスまでの3試合、雨に悩まされることは少なく、むしろ“暑さとの戦い”が続いていました。
しかし、今週は舞台を北海道に移し、選手たちにとっては少し違ったコンディションとなりそうです。
その中で今回注目したいのは、連続するPAR5の2つのホール。スコアを伸ばしたい鍵となるホールでありながら、攻略には冷静な判断が求められるホールでしょう。
No.11 484ヤード PAR5


打ち上げの右ドッグレッグ。
ティーイングエリアが右を向いているので注意したいところ。構えたときにその方向に引っ張られやすいので、ティーショットはフェアウェイセンターを明確に狙う意識が必要になるでしょう。

飛距離の出る選手なら2オンも狙えますが、グリーン手前は打ち上げということもあるため、落としどころが見えません。練習ラウンドで木などの目標物でおおよそのエリアをイメージしているとは思いますが、その見えないエリアのエッジまで50ヤード前後に多くの選手は刻むことになるでしょう。
ラフはそれほど深くはありませんので、ラフに入ってもグリーンに乗せることは難しくないと思います。ただ止まりづらくなるので距離のコントロールは難しくなるためバーディーチャンスにつけられる確率は下がるでしょう。
「見えない落下地点をどうイメージするか?」が、このホール攻略の鍵になりそうです。
No.12 510ヤード PAR5


ティーショットは打ち下ろし、2打目以降は打ち上げる左ドッグレッグのPAR5。
2オンを狙う選手は、ティーショットで左コーナーのギリギリを攻める必要がありますが、ラフに入っても刻むことは可能。風向きが良ければある程度攻めていっても良いかもしれません。
無理しない安全策ならば、右の林に向いているフェアウェイのセンター狙いになるでしょう。

グリーンへの3打目も打ち上げ。
11番ホール同様グリーン面が見えない中での距離感がポイントです。特にグリーン奥はライが悪い場所もあるため、奥に外すのは避けたいところです。
このPAR5が続く11番・12番ホールは、選手にとっては“勝負どころ”。
どちらかでバーディーを取って流れを掴みたいホールですし、逆にここで躓くと立て直すのが難しくなるかもしれません。
北海道も暑いとはいえ、朝晩は本州では考えられない涼しさがあります。そんな爽やかな風とともに、戦いは中盤戦に入っていきます。
選手たちがどんなプレーを見せてくれるのか、今週も楽しみですね!
