ツアー

アースモンダミンカップ 振り返り

~暑さとの戦い、そして風への対応力~

例年、雨に悩まされることも多いアース・モンダミンカップですが、今年はほとんど雨の心配がない1週間でした。
むしろ選手や観客にとっては暑さと熱中症対策が最大の課題となる大会だったのではないでしょうか。

初日 強風と午後組の健闘

4日間を通して最も風が強かったのが初日でした。
午前中からすでに風が吹き始め、予報よりも早めの風に各組が戸惑ったかもしれません。
午後から強くなるという予報だったため、午前スタートが有利という見立てもありましたが、実際にはそこまで大きな差は出なかった印象です。

それでも、明らかに午前スタートの方が1〜2打は有利だったと思われる中、午後組で6アンダーをマークして首位に立った河本プロのプレーは見事でした!

2日目 風は弱くてもスコアは伸びず

風が穏やかだった2日目。
ただし、風向きが予報と違ったことで、うまく対応できなかった選手たちにとっては難しい一日になりました。

本来ならスコアが伸びそうなコンディションでしたが、カットラインは2オーバーのまま変わらず。
前日に出遅れた選手たちがギリギリで予選通過する姿も目立ち、「流れに乗れるかどうか」が成否を分けたように感じました。

さらにこの日は風が弱かった分、暑さを強く感じた日でもあり、熱中症で倒れる方も出たとのこと。プレーする側も観戦する側も、暑さ対策が必要ですね。


日清都カントリークラブ

3日目 風向きが変わり、ムービングデーらしい展開に

3日目は風が北寄りに変化し、前日までとは真逆の風。
気温は高かったものの、風向きのおかげで一部のホールではスコアメイクしやすいセッティングとなりました。

ムービングデーらしく、中位から一気にジャンプアップする選手も多数。
PAR4で1オンを狙わせるようなティー設定や、PAR5で2オンを狙いやすい風向きなど、攻めた選手には好スコアが出やすい日でした。

最終日 風と暑さの中で、冷静なプレーが勝敗を分けた

最終日も変わらず暑い1日。
さらに一定ではない時折吹く強い風がプレーに影響を与え、クラブ選択にも細心の注意が必要な状況でした。

優勝争いは前半から下位からの追い上げで混戦模様でしたが、後半をノーボギーで締めた佐久間プロが勝利を手にしました。
やはりこのような条件下では、バーディーももちろん重要ですが、ボギーを打たない安定したプレーが結果につながるのだと改めて感じました。

「暑さ」の中にあった戦い

今年は天候に恵まれながらも、全体的にスコアがあまり伸びなかった印象があります。
これは、コース改造による戦略性の向上に加え、連日の猛暑で思うように身体や頭が働かない状況が影響したのかもしれません。

これから本格的に迎える夏本番。
体力をどう温存しながら戦っていくかが、成績に直結してくるシーズンとなりそうです。
体調管理もまた、勝負を分ける重要な要素ですね!

 

ecc

ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010〜11年は丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2025年は阿久津未来也プロ、山城奈々プロなどを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。