ツアー

アースモンダミンカップ

今年もアース・モンダミンカップの舞台、カメリアヒルズカントリークラブではいくつかのコース改造が行われました。勝負どころである終盤の17番・18番ホールのこの2ホールにどのような変化があり、選手たちはどんな戦略をとるのか、見ていきましょう。

No.17 410ヤード PAR4

昨年の配置

改造後の今年の配置

バンカー配置が大きく変更されました。
これまでティーショットでは届かなかった左サイドのバンカーが撤去され、代わりにフェアウェイ中央寄りに新たなバンカーが配置されました。また、右サイドの2つのバンカーのうち1つが無くなり、もう1つは形を変えて改修されています。

この結果、ティーショットは新しい左バンカーの手前に置くのがセオリーになりそうです。グリーンは右奥から左手前への傾斜があるため、できれば左サイドから2打目を狙いたいホールです。

さらにティーショットを昨年より右に打つことになるため、右サイドの池もより視界に入りやすくなり、プレッシャーを与えてきます。飛距離の出る選手は、あえてフェアウェイウッドなどで刻む選択もあるでしょう。

加えて、16番ホールとの間の木が伐採されたことで見通しが良くなり、中には16番方向へティーショットを打ち、花道からグリーンを狙うようなルートを選ぶ選手も出てくるかもしれません。


日清都カントリークラブ

No.18  517ヤード  PAR5

右ドッグレッグのロングホール。イーグルが狙えるチャンスホールですが、今年も改造が入りました。

特に影響がありそうなのがグリーン手前のバンカー配置です。
まずグリーンから60ヤード付近の左バンカー。これまでラフにありましたが、フェアウェイまでせり出す形に変更されました。刻むプレーヤーにとっては、この手前が良いターゲットになるでしょう。

もっとも大きな影響を受けるのは、グリーン手前30〜40ヤードに新設された右サイドのバンカー。ここに入れてしまうと、中途半端な距離が残り、ピンに寄せるのが難しくなります。

また、昨年改造されたグリーンは奥に向かって下っており、ラフからのアプローチは止まりづらい作りになっています。2オン狙いのリスクが増した一方で、確実に刻んでバーディーを狙う選択が現実的かもしれません。

今年のアース・モンダミンカップも、コース改造による戦略の変化に注目です。終盤の17番・18番ホールでどう攻め、どう守るか――選手たちの選択が、勝敗を大きく左右しそうです。

 

ecc

ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010〜11年は丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2025年は阿久津未来也プロ、山城奈々プロなどを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。