今週は「ニチレイレディス」が開催されます。舞台は千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース。ドッグレッグが多いコースでティーショットの方向性と距離感がスコアメイクの鍵を握ります。
ツアーも中盤に差しかかり、今大会後には最初のリランキングが控えている重要な一戦。QTから出場している選手にとっては、今後の出場権を左右する非常に大切な大会となります。今大会から暑さとの戦いが予想され、集中力と体力の勝負にもなりそうです。
No.8 381ヤード PAR4
右ドッグレッグのPAR4。
このホールはティーショットの出来がスコアを大きく左右します。
ティーから見ると、ほんの少し左寄りに見える場所はラフで、1Wで左に出るとOBのリスクも出てきます。
かといってフェアウェイセンターを狙うには右の林ギリギリを通す必要があり、ミスすると林の中へ。助かったとしても右ラフに止まった場合は、グリーン手前にある大きな木が行く手を遮ります。
直接グリーンを狙うことが難しくなり、左サイドからのアプローチを前提とした戦略が求められるでしょう。
選手によってはティーショットは3Wなどのフェアウェイウッドの選択もあります。
このホールは他のホール以上に、ティーショットの精度がスコアを左右する割合が高い。一打目の選択と実行力がすべてを決めるホールと言っても過言ではありません。
No.12 406ヤード PAR4
このホールは左ドッグレッグのPAR4。
ティーショットは、フェアウェイ奥に見える小さなヤード木が狙い目となります。
この木よりも左に打てばショートカットが可能ですが、飛距離が足りないと木々に邪魔され、グリーン方向へ打てなくなる可能性も。
逆に右へ行けば距離は残るものの、次打はグリーン方向に打てる安全ルートです。
グリーンは小さく、しかも傾斜が強くて難しいパッティングが残ることが多く、直接乗せるのは簡単ではありません。
結果として、アプローチの回数も増えるため、どこから寄せやすいかを考えた攻め方が重要になります。
このホールに限らず、新袖コースのグリーンはどれも小さく、長いクラブで無理に狙うと上手くいかないことも。自分の距離と得意なショットをしっかり見極めてプレーしたいところです。
新袖コースは、ドッグレッグが多く、ただ飛ばすだけでは攻略できないコースです。ティーショットの方向性、距離のコントロール、そして小さなグリーンに対するマネジメント力――総合力が試される大会になるでしょう。
例年は雨の心配がつきものの大会ですが、今年は暑さとの戦いに。体調管理と集中力の維持も重要なポイントとなります。
QT組をはじめ、多くの選手にとって命運を分ける今大会。誰が勝ち残り、誰が次のチャンスをつかむのか。注目のニチレイレディスがいよいよ始まります!
