今大会からメインスポンサーが三井松島からSkyへと変わり、会場も福岡雷山ゴルフ倶楽部へと移りました。女子ツアーとしては初開催のコースで、どんな展開になるか注目されました。
天候とコンディションの変化
週の初めには週末の雨予報が出ており、運営・関係者にとっては天気が気がかりでしたが、結果的には初日・2日目ともに朝方の小雨のみで済み、まずは無事に開催できたことが何よりです。
初日はトップスタートの組が練習を始める頃には雨も止み、風も穏やかなコンディション。練習日には非常に硬かったグリーンも、雨の影響でややボールが止まりやすくなり、選手にとっては好条件でした。
2日目は朝まで霧雨が残ったものの、トップスタートから1時間ほどで傘は必要無くなり、また風は雨が止むころに強まりました。
グリーンは前日よりさらに柔らかくなっていたものの、風との戦いがポイントになった印象です。ただし、全組がハーフを終える頃には風も収まり、後半にかけては穏やかなコンディションへ。初日スコアを伸ばした2日目の遅いスタートの選手たちには追い風となる展開でした。
最終日は日差しこそなかったものの、風も比較的穏やかで、安定したプレーが可能な一日だったと言えるでしょう。
攻め所と耐え所の明確なセッティング
大会を通して印象的だったのは、スコアが思った以上に伸びたこと。特に練習日で見た硬いグリーンの印象からは、ここまでの好スコアは想像しづらかったかもしれません。
PAR4・PAR5の距離が短めであったため、スコアを伸ばすチャンスが多く存在。上位に入るためには、こうした“攻め所”でしっかりバーディを取ることが必須条件でした。
一方で、PAR3の距離が長く難易度が高く、中でも16番を除いた3つのPAR3は、大会を通して難易度トップ4に入るホールとなり、ここでは**ボギーを打たない「耐えるゴルフ」**が求められました。
飛距離だけがすべてじゃない
近年はどのスポーツもパワーゲームになっており、ゴルフでも例外ではなく、“飛ばせる選手”が有利というようになっています。しかし今大会では、飛距離が出ない選手にも十分にチャンスがあるセッティングだったと言えるでしょう。
距離に頼らずとも、頭脳と技術で戦える舞台。そうした選手たちにとっても、可能性を感じさせる3日間となりました。
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来年以降、再びこの地で開催されるのであれば、どの選手にチャンスがあるのか⁉︎
そして、どんなドラマが生まれるのか?
すでに次回大会が楽しみになる、そんな内容の濃い一戦でした。
