ツアー

ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ

今年の国内メジャー初戦が、茨城ゴルフ倶楽部東コースで開催されます。
今回もいつものようにコースを見ていきましょう!

No.9 540ヤード PAR5


今年はティーが1つ後ろに下がり、距離が延びたことで難易度が増しました。
東コースが初めて開催された当時よりも、2つ後ろのティーイングエリアへ、そして昨年より1つ後方に変わりました。
特に天気が良い日はアゲンストの風が吹くことが多く、長いクラブを必要とする場面が増えそうです。

一方で、ティーショットは少し楽になったかもしれません。
ティーから240ヤードほどの地点にあるフェアウェイの大きなマウンドは、アゲンストの風が吹くとその影響で多くの選手が手前に止まり、フェアウェイに収まる確率が高くなりました。

2打目は左サイドのバンカーに捕まらないよう、手前に刻む戦略になるでしょう。アゲンストの風では、飛距離が出る選手だけがこのバンカーを超えていける可能性があるかもしれません

距離が伸びたこのホールの3打目は、ピンがあるエリアにどう打っていけるかがカギです。
フェアウェイからであれば問題ないものの、ラフからのショットは東コース特有の厳しさがあります。それは西コースとは異なり、花道が少なく、手前にはバンカーが配置されているため、転がし上げるのが困難になってくるためです。
PAR5ですが、簡単には攻略できないホールですね!

No.15  530ヤード  PAR5


9番ホールと向きがほぼ同じこのホール。
こちらもこの時期に多いアゲンストの風が多そうです。


日清都カントリークラブ

ティーショットでは左サイドのバンカーを避けることが重要です。
2打目はエッジまで120ヤード以上残りそうなら右サイドに刻むのが無難。
しっかり打てる選手はセンターから左サイドへ攻めるのが理想でしょう。

3打目の注意すべきはグリーンの奥。
下っているため、オーバーした場合はどんどん離れていきます。
手前にはバンカーが待ち構えているため、ラフからのショットも厳しいものに。
バンカーを避けながらグリーンを捕えるのか、それとも最悪バンカーを受け入れるプランも視野に入れる必要があります。

3打目のショットが、フェアウェイからかラフからかで、難易度が大きく変わるホールです。

天候の影響

火曜日の練習ラウンドでは、前日から降り続いた雨の影響で、グリーンは水分を多く含んでいました。
パターで上から叩くと「水が浮きそうな音」がするほどでしたが、スピードは落ちず速いまま。
一方、水曜日のプロアマでは天気が良く、前日の雨でグリーンの柔らかさは残っていましたが、風もかなり吹いていました。

メジャーの洗礼.

今週の大会は今シーズン最初のメジャー。
その名に恥じない厳しいコースコンディションが待っています。
難しい試合になればなるほどポイントは「フェアウェイキープ」。それは今週も間違いなさそうです。
厳しいラフや難しいバンカー配置を避け、いかにグリーンへ正確に攻めるか。
特にPAR5の9番と15番は、一見バーディーチャンスのように見えて、戦略と正確なショットが求められるホールでしょう。

今年もドラマが生まれること間違いないでしょう。
一打一打の攻防が楽しみですね!

 

ecc

ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010〜11年は丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2025年は阿久津未来也プロ、山城奈々プロなどを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。