ゴールデンウィーク恒例、中日クラウンズが今年も名古屋ゴルフ倶楽部・和合コースで開催されます。
例年、多くのギャラリーが訪れるこの大会は、「春のメジャー」と感じるぐらいの雰囲気があります。
独特な設計の和合コースは、選手によって攻め方が大きく変わる戦略性の高いレイアウト。
今回はその中でも特徴的なホールをいくつかピックアップして見ていきましょう。
No.1 370ヤード PAR4
“性格が出る”オープニングホール
打ち下ろしで、選手によって「1オン狙い」「刻み」と届くのだから行くのか、経験則で確実にとなるのかと攻め方が分かれるのがこのホール。
1オンを狙うなら左林の上を、刻むならフェアウェイ左サイドのバンカー上からやや右が狙い目になります。
2打目で注意すべきはグリーン奥。芝が薄く、転がって左足下がりになるライが残ることも。
“寄せる技術”が求められる場面が多く、選手ごとのアプローチの工夫に注目です。
さらにこのホールは、点在するバンカーが大きなトラップに。
特に1オンを狙って中途半端に届かないバンカー、刻んだ選手が打ち込む可能性があるグリーン周りのバンカーでは「目玉」のリスクもあります。
続く2番がPAR5ということもあり、この1番からバーディーを奪い、2番でもスコアを伸ばして良い流れを作りたいところです。
No.18 435ヤード PAR4
締めくくりにふさわしい“決断”のホール
最終ホールはほぼストレートなPAR4ですが、左右に配置されたバンカーが緊張感を高めます。
特に左バンカーに入れるとパーを取るのが難しくなり、場合によってはダブルボギーも見えてきます。
風の有無がクラブ選択に大きな影響を与えるホールでもあります。
フォローならドライバーで思い切って打っていくことになり、アゲンストならフェアウェイウッドで確実にバンカーを避ける選択をする選手もいるでしょう。
また、右サイドのOBも要注意。風向きを読み違えたり、左を避けすぎると一気にピンチを迎えるリスクもあります。
グリーンはアンジュレーションが強く、「外しても寄せやすい場所」が少ないため、2打目での判断も非常に重要。
ラフからの2打目では、ピン位置によっては“左奥のラフやバンカーでもOK”という割り切りも必要になる場面があるでしょう。
今年は概ね天気に恵まれそうですが、2日目は崩れる予報も。
それでも気温は上がってもカラッとしていて、選手にとってはプレーしやすい陽気が続く見込みです。
選手にとってはもちろん、ギャラリーにとっても最高のゴールデンウィークになることを願いながら、今年のクラウンズはどんなドラマを見せてくれるのでしょうか?
