ツアー

前澤杯 振り返り

今年新たに開催されることとなった前澤杯は、これまでの男子ツアーとは一線を画す、非常に特徴的な大会となりました。

まず目を引いたのは、プロアマ戦の規模と内容です。
なんと1組あたり100万円という高額なプロアマ枠が用意され、10日間連続というこれまでにない長期間にわたって開催されました。
このプロアマ期間中は概ね天候に恵まれたものの、強風の日が多く、参加したみなさんにとっては難しいコンディションが続きました。

そして本戦。
試合に入ると、これまでとは打って変わって風が弱い日が中心となり、最終日だけが再び強い風に見舞われる展開。
自然条件に振り回されながらも、各選手が柔軟な対応力が求められました。


日清都カントリークラブ

コースセッティングとしては、距離自体はそこまで長くないレイアウトでしたが、2ホールで、通常はPAR5として使われるホールをPAR4として設定し、アウトはPAR34となり、アウトのハーフは耐えながら、インで伸ばす展開に。

そして今回も東建ホームメイトカップに引き続き、女子選手の参戦もありました。プロアマの枠が一般に販売されたこともあり、選手一人ひとりの持ち味がより色濃く浮き彫りになった点も、今大会の見どころだったかもしれません。

この前澤杯は、単なる大会の一つではなく、
「プロゴルフトーナメントのこれから」を考える上で、多くのヒントと刺激を与えてくれた特別な14日間となったことでしょう。

 

ecc

ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010〜11年は丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2025年は阿久津未来也プロ、山城奈々プロなどを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。