ツアー

前澤杯 MAEZAWA CUP 2025

今週のツアーは女子がお休みですが、男子ツアーは前澤杯。
なんと2週間を使っての大会開催、さらにプロアマが10日間という異例のスケジュール❗️
これまでこんな長丁場のプロアマがあったでしょうか⁉︎

さて、今週もコースの見どころとポイントをチェックしていきましょう。

No.1  505ヤード  PAR4


やや左ドッグレッグのこのホール、通常はPAR5として使われるホールですが、今大会ではPAR4になっています。
ティーショットは右サイド狙い。右ラフでも問題はなく、逆に左は木がスタイミーになる可能性があります。

PAR5であれば「刻む」という選択肢も出てきますが、PAR4の設定だと、どうしてもグリーンまで届かせたい、近くまで運びたいとなるのが選手心理。
グリーンは右奥から左手前に傾斜しており、手前は大きく開けているので、そこまで持ってこられればパーの確率はグッと上がります。

この時期ならこのホールはフォローの風になることが多いので、ティーショット次第ですが、男子選手にとってはそれほど難しくないかもしれません。
ただし、スタートホールというプレッシャーの中でのショットには、別の難しさもありますが、どうなのでしょうか⁉︎

また今週も女子選手が2名出場していますが、このホールは彼女たちにとって非常にタフなスタートになるでしょう。
同様に、もう1つのPAR5もPAR4にしているホールがあります。どちらも試合全体の難しいホールとなりそうです。


日清都カントリークラブ

No.18  400ヤード  PAR4


最終ホールも緊張感のあるホール。ティーショットでは正面から左サイド、セカンドでは左に池が絡んできます。
池に届かないクラブ選択が必要になる一方で、グリーンは縦に長く、3段になっています。
ピンがある面に打っていきたいので、2打目の距離感が非常に重要になってきます。

そのためティーショットのクラブ選択と風の読みが、このホールのカギになるでしょう。
特に開催週の月、火曜日にはこの時期に多い、強いアゲンストの風が吹いていました。ただ風も気まぐれ。飛距離が平均以下、1Wで打っても池に届かない選手が、打った後に風が止めば入ってしまう可能性もあります。逆にウッドで刻んでも、強い風に押し戻されて2打目が極端に長くなるケースもあるかもしれません。

特にピンが1番奥に切られている場合、難易度が高い2打目になります。
選手の「風読み」と「決断力」、そして決めたことをやりきる力「実行力」が問われるホールなのかもしれません。

前半の9ホールは、2つのPAR5がPAR4になっているPAR34というセッティング。
この2ホールを耐え、他で伸ばす感じになるでしょう。

バック9に入ってからはスコアを伸ばしていく展開になるはずです。
グリーンはアンジュレーションがあり、ピンの位置次第で難易度が激変。
ただし、全体的にはスコアが出やすいセッティングになっている印象もあり、上位陣はビッグスコアが期待されます。

この大会には予選落ちはありませんが、賞金ランクに反映されるのは60位タイまで。
そのため、3日目・最終日は特に下位の選手たちが**“攻めるゴルフ”**をしてくることが予想されます。
最後の最後まで分からない大会になりそうですね。

 

ecc

ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010〜11年は丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2025年は阿久津未来也プロ、山城奈々プロなどを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。