ツアー

アクサレディス

強風、改造ホール、今週も…

今週の舞台は、宮崎・UMKカントリークラブ。
アクサレディスが開催されるこの地は、火曜日の段階で素晴らしいコースコンディションを見せてくれました。
特にグリーンの仕上がりは、先週の紫カントリークラブすみれコースに匹敵するほど!固さと速さがしっかり仕上がっていた印象です。

ところが――
木曜日のプロアマは雷雨により中止。
選手もキャディーも“現在の”コース状態がどうなっているのか?ハッキリ分からないまま本番を迎えることになります。

これはかなり厄介。
練習日のイメージが強く残っている中で、グリーンがどのぐらい軟らかくなっているのか、スピードがどのぐらいなのか⁉︎
練習ラウンドでした「準備」が通用しない可能性もあります。

そんな今週、気になるホールをピックアップしてみましょう!

No.2 190ヤード PAR3

このホール、今大会からレイアウト変更が施されました。
・グリーンが少し大きくなり
・ティーイングエリアが後方に下がった
→ 距離が伸びたことで難易度がUP

グリーンは右から左へ傾斜し、右奥に切られたカップのときは奥に外した場合、「寄せやすく見える」ものの、芝の状態がまだ疎ら。

特にウェッジでの寄せを狙う場合、芝が薄いとミスの可能性も高くなります。判断が難しい場面が多いので、しっかり決めて打っていきたいところです。

バンカーからの攻略もカギ。
今週は砂がやや多め、バンカーの均し方によっては、打ちにくいケースもあります。運の要素も多少ながら出てくるでしょう。ただコチラもアングルは悪くはありません。意外とパーを拾えるエリアかもしれません。

今年の2番ホールは、1つ1つのショット、パターなどの技術が、しっかりと試されるホールになるでしょう。


日清都カントリークラブ

No.7  148ヤード PAR3

こちらは昨年よりも距離が20ヤードほど短くなり、以前の設定に戻っています。
ただし油断は禁物です❗️

今年はグリーン奥の林の木々が減り、風の通りが良くなり、影響がもろに出るホールになりました。

練習日からアゲンストの風が強く、クラブ選択が非常に難しい印象。
しかもこの7番ホール、グリーンの奥行きがない。

ピンを狙いすぎると奥にこぼれやすく、手前に落とすと傾斜で戻ってしまう。
この絶妙なバランス感が、今週の勝負を左右するかもしれません。

ただ雨の影響で止まるようになれば、練習日のような難しさは減るでしょう。

UMKカントリーのPAR3はすべてが勝負所

この2番、7番だけじゃなく、UMKカントリーのPAR3はすべて一筋縄ではいきません。
風、グリーンの傾斜、奥行き、芝、バンカーの状態…。
いつもそうですが、すべてを読んでジャッジする必要があり、「ショット力」だけでなく「情報処理力」「状況判断力」も問われるホールばかりです。
やはりPAR3の成績はその選手のクオリティーを図るホールなのかもしれません。
PAR3の成績に注目です❗️

変化に強い選手が流れを掴む

今回のようにプロアマが中止になると、**「練習日のイメージをどれだけ早く捨てられるか、変えられるか」**が鍵になります。
特に初日の最初の数ホールで、どれだけ現状を正確に把握できるか?
コース状況の変化、グリーンの状態にいち早く対応した選手が、初日の流れを掴むことになります。

今週も対応力が大きなカギになることでしょう!

 

ecc

ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010〜11年は丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2025年は阿久津未来也プロ、山城奈々プロなどを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。