ツアー

Vポイント×SMBCレディス

1週間のオフを挟み、今週はVポイン×SMBCレディスが開催されます。
今年の舞台は千葉県にある紫カントリークラブ すみれコース。
2020年の日本オープン、2022年の日本女子オープンが開催されています。
私はその2試合には来ていませんでしたが、約10年前の女子のファイナルQTでキャディーとして訪れていました。

今週も、いくつか気になるホールをピックアップして見てみましょう。

No.7  536ヤード PAR5


まず注目したいのはこのロングホール。
ティーショットはフェアウェイ左サイドをキープしたいところ。
というのもこのホールの鍵となるのは2打目。

緩やかに右ドッグレッグになっており、フェアウェイの所々に立っている木が2打目のルートを難しくしています。
そのため単に方向性だけでなく、「何ヤードを打つか」という縦距離のコントロールがいつも以上に重要になってきます。このホールでは、2打目をどこに置くかが最重要ポイントなるでしょう。

グリーンには強い傾斜はないが、細かいアンジュレーションがあり、ラインの読みが難しい。
ピンの位置次第では、思った以上に繊細なタッチが求められる場面も出てくるかもしれません。

3打目をしっかりと打てるポジションに運ぶことが、スコアメイクの鍵になりそうです。

No.14  400ヤード PAR4


日清都カントリークラブ

紫カントリークラブすみれコースの名物ホールともいえる、右ドッグレッグのPAR4。

このホールを攻略するうえで、ティーショットの使用クラブ、狙いどころが非常に重要になってきます。
1Wを使用するなら、理想は右の林スレスレ、もしくは林の上を越えるルートになるでしょう。

フェアウェイは右から左の傾斜というより、ティーイングエリアからだと下っており、多くの選手が左ラフへと流されやすい。
ここで気をつけたいのが、左のOB。以前開催された日本女子オープンのときと違いラフがない。飛距離の出る選手が左に引っ掛けてしまうとOBの恐れが…。

前述の通り、フェアウェイの落下地点が下り傾斜になっているため、フェアウェイウッド(FW)でのティーショットを選択する選手もいるかもしれません。
FWでも十分転がり、1Wとほぼ変わらない位置までボールを運べる可能性があるからです。

2022年の日本女子オープン時はラフが長かったため、ファアウェイキープを目的に刻んでいた選手もいましたが、今回はOB対策で刻むかもしれません。

2打目は、グリーンセンター狙いが安全策。
どのホールのグリーンも細かいアンジュレーションがあり、長いパッティングが残ると易しくはありませんが、やはり3打目をグリーン上で進めることが大事。手前ピン・奥ピンどちらであっても、確実に乗せることが優先されるでしょう。

このホールは、結果的にボギーでも問題なし。
ただティーショットのOBだけは絶対に避けて通過したいホールです。

仕上がったコース、天候の影響は?週末の展開はどうなる?

今週の紫カントリークラブすみれコースは、ラフは短いが、仕上がった状態になっています。
特に、練習日の火曜日のグリーンは前日に雨が降ったのにも関わらず、硬く、締まっていました。

しかし、水曜日に雪が降った影響で、グリーンのコンディションがどう変化するのか?
週末は天気が良い予報となっており、コースコンディションがどのように変化するのかが注目です。

硬いグリーンのまま推移するのか、それとも雪の影響で少しソフトになるのか…。
また、ラフが短いことで、日本女子オープンのときと違ったショットのリスク管理になってきます。

果たして、どんな展開になるのか⁉︎
そして、この難コースを制するのは誰なのか?

今週の戦いが楽しみですね❗️

 

ecc

ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010〜11年は丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2025年は阿久津未来也プロ、山城奈々プロなどを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。