ツアー

三井住友VISA太平洋マスターズ

今週のツアーは男子ツアーが三井住友VISA太平洋マスターズ、女子ツアーが伊藤園レディスです。今週は太平洋クラブ御殿場コースを見ていきます。

No.2  435ヤード  PAR4

ティーショットが打ち下ろしのストレートのPAR4。
ティーイングエリアから気になるのが、左サイドにある池。1Wのティーショットだと入る距離。強いアゲンストの風が吹かない限り、多くの選手はフェアウェイウッドなどで刻むこととなりそうです。
次にグリーンを狙う2打目で気をつけなければならないことは、ピン位置によって寄らない場所に行く可能性があるクラブは持たないこと。それを徹底できるかということです。ピン位置が手前なら手前から攻めたいので、大きいクラブを持たないこと、奥にピンがあるなら右手前から攻めたいので左に行きづらい球筋とクラブ選択になるでしょう。
距離がそれほど長くはないホールなので、あわよくばバーディーを狙いたいホール。ティーショット、2打目ともに欲張ってしまいやすいホール。感情的にならないよう、初めにプランを決め、それを徹底したいホールです。


日清都カントリークラブ

No.8  447ヤード  PAR4

ティーショットが打ち下ろし、2打目が打ち上げの左ドッグレッグのPAR4。
まずティーショットで左に行くことはNG。フェアウェイセンターから右ラフでも良いと思って打っていきたいところです。というのも左サイドからは、左の林が邪魔をしてグリーンまで届かすことができない可能性が高いです。距離が残っても、右サイドが良い場所になるでしょう。
2打目は2段グリーンに対して、打ち上げの距離感がポイント。このホールのグリーンはかなり傾斜が強く、同じ面に乗せても難しいパッティングが残ります。特に手前の面は傾斜が強いので、右手前から攻めていきたいところ。次に奥の面、上の段にピンがあるときは、グリーン奥に溢すことだけは避けなければいけません。同じ面に乗れば良いと思い、右から、手前から攻めていきたいところです。もしラフからの2打目になってしまった場合、最悪下の面から2パットで良いと思いながら打っていくことになりそうです。
どのホールでもティーショットが大事なのは変わりありませんご、特にこのホールはティーショットの成否がポイントとなります。難易度が高いですが、気持ちを込めて乗り切りたいですね!

No.9  465ヤード  PAR4

2打目から打ち上げのPAR4。
このホールのフェアウェイは広め。飛距離が出る選手は右バンカー越え、飛距離があまり出ない選手は左バンカーの右サイド狙いになるでしょう。
2打目は縦幅が20ヤードほどの奥行きがない、横長のグリーンをどう攻略するかということがこのホールのポイント。グリーンの傾斜が左から右。フェアウェイからや短いクラブで打てないとその幅で止めることは難しくなります。風向き次第ですが、飛距離がそれほど出ない選手にとってはミドルアイアンを持ち、打ち上げて奥行きのないグリーンに対して打っていくことになります。ですから難易度はかなり高いです。風向きをしっかり読み切り、距離に余りがあるなら右手前から攻めていきたいですね!

今年の御殿場はグリーンスピードもかなり出て、仕上がっています。しかも3週間試合が空いたあとのこの試合で選手たちは感覚的にも例年よりスピードが出ているように感じているハズです。そんな選手たちはこのスピードに対しては反応してしまうのではないでしょうか⁉︎

久しぶりに寒くなりそうな御殿場。今年のスコアはいつもよりもロースコアの戦いになるのかもしれません。

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ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010年からは丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2024年は阿久津未来也プロ、宮里美香プロ、佐藤心結プロを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。