今週のツアーは男子が日本オープンゴルフ選手権、女子が富士通レディースです。日本オープンに来ていますので、今年の会場 東京ゴルフ倶楽部を覗いてみましょう。
No.14 385(392)ヤード PAR4
今大会では2つのグリーンを使用するホールが2つあり、そのうちの1つ。右側のグリーンであればほぼストレートのホールですが、左側のグリーンの場合は左ドッグレッグになります。
ティーショットですが、見えている右グリーン手前のバンカー方向が狙い目になるでしょう。距離が長くないホールなので、選手の戦略によって使用クラブが変わります。
というのも今週のラフがとにかく長い!
こんな感じですので入れてしまったら確実に1打は多くなります。
上の写真にあるように、ところどころにラフの手前にある左側ような短く刈ってあるラフなら何とかなります。長いラフの手前までで止める選手も多くいるでしょう。このホールだと230ヤードまでなら短いラフから打てるので、そこまで刻む選手も多いかもしれません。ただこのあたりに刻むと170ヤードほど残ります。縦幅20ヤードほどの小さなグリーンを狙うのですが、バーディーチャンスに付くことは少ないと思いますが、パーを拾える可能性はあります。
他の試合で今週ほど絶対にフェアウェイキープと思うことはありませんが、今週は100ヤード以内のラフより200ヤード以上残ってもフェアウェイと考える選手は多いはず。選手の戦略によってティーショットのクラブが変わってくる今大会。それぞれのホールで選手の持つクラブを注目してみてください。
No.15 514ヤード PAR4
左ルートを使えばほぼストレート、右ルートを使うと左ドッグレッグの長いPAR4。
ティーショットは、右ルートを使う選手が多いかもしれません。というのも左ルートは、飛距離の出る選手が狙う場合、フェアウェイウッドなどで刻まないとラフまで抜けてしまいます。また左右のルートの真ん中にあるバンカーに入ってしまっても、一部アゴが高いところがありますが、多くの場所ではグリーンまで届かせられる可能性があるので、ラフよりバンカーなら良いと思い打っていきたいところです。刻むにしてもラフから打つよりバンカーからのほうが計算が立つでしょう。
200ヤードは残る2打目から小さいグリーンを狙わなければなりません。そう簡単には行かないですが、深いラフを避け、なんとかパーで上がりたいホールです。
No.18 464ヤード PAR4
緩やかな左ドッグレッグのPAR4。
どのホールのティーショットは、横のブレを少なくすることが大事ですが、このホールは決めた距離をしっかり打つ縦の精度も大事になります。というのもフェアウェイが斜めに走っており、自分が打ちたい、打てる方向を決めたら、その方向のラフに入らない距離を見据えて打たないと抜けてしまいラフに、もしくは越えずにラフへという感じになってしまいます。このあたりに注意してティーショットは打っていきたいです。
次にグリーンを狙うショットは、真ん中より手前の面は幅が広く、ティーショットで刻んだ場合は、奥にピンがあっても残り距離が200ヤード以上残るので、コチラを狙うことになるでしょう。そしてこの位置からパッティングで何とか凌ぎたいところ。決して易しい上がりホールではないので、追う立場の選手は最後まで諦めず、逃げる選手は油断せずプレーしたいですね!
今年の日本オープンは久しぶりに強烈なラフ。
諦めがついて、出すだけを考えるでしょう。ただ距離が残り、小さなグリーンへ打っていかなければなりません。ボギーでホールアウトできれば良いですが、今週はダブルボギーの可能性もかなりあります。いつも話していますが、その週の優勝者は“ボギーの数が1番少ない選手”がかなりの確率でなります。ただ今年はそのボギーの数だけではなく、“ダブルボギー”をどれだけ叩かずプレーできるか、ということが挙げられるでしょう。
普段は3打差で最終ホールに来れば、もう大丈夫と思いますが、今週は少しのミスで簡単に追いつき、追い越されます。
そして今週はティーショットに命懸けでフェアウェイに置くこと、これにかかっています。フェアウェイから打てればもしかしたらアンダーパーでラウンドできるかもと。しかしラフへ行ってしまったら、ロストボールも覚悟、どんなスコアになるか想像できません。
今年はJGAの創立100周年。今までにない過酷なセッティング。どれだけ耐えられるかの我慢大会になりそうです❗️