ツアー

バンテリン東海クラシック

今週のツアーは男子がバンテリン東海クラシック、女子が国内メジャーの日本女子オープンです。私は今週も男子ツアーに来ていますので、開催コースの三好カントリー倶楽部西コースを見ていきましょう。

No.1  425ヤード  PAR4

緩やかに打ち下ろすスタートホールのPAR4。
ティーショットは見ての通りフェアウェイ真ん中狙い。風がフォローだったり、飛距離が出る選手だと1Wを使用した場合、エッジまで100ヤード前後になります。
フェアウェイから2打目を打てればバーディーチャンスになる確率は高くなりますが、ラフからの場合は距離がなくても、グリーンを外した場合どこからならパーを拾いやすいかを考えながらのショットになってくるでしょう。
比較的易しいホールなのでティーショットでしっかりフェアウェイを捕らえ、2打目をバーディーチャンスにつけて良いスタートをしていきたいですね。

No.10  430ヤード  PAR4

ティーショットは打ち下ろし、2打目で少し打ち上げるPAR4。
ほぼストレートのホールなのですが、ティーショットの狙い所で注意するところがあります。ほぼストレートのホールと言いましたが、狙いをやや左に取ることが大事になります。どうしてもグリーンがあるほうに向きがちになるので、そのまま打ってしまうと右ラフへ行ってしまいます。
2打目はやや打ち上げるので距離感が大事になります。こちらのホールも短いクラブで打てると思いますので、フェアウェイから打てればバーディーチャンスにつく可能性が高くなるでしょう。
過去のデータを見ると意外と難しいホールになっています。キャディーをしているとどちらかというと易しいホールではないかと思うのですが、おそらく前述の通りティーショットでラフに入ってしまう選手が多く、上手く2打目を打てていないのではないでしょうか?
とはいえ、ティーショットを成功させることができればバーディーチャンスにつけられる可能性が高いホール。こちらも1番ホール同様良いスタートを切って流れに乗りたいですね。


日清都カントリークラブ

No.16  195ヤード  PAR3

左側が崖の三好と名物ホール言ったらこのPAR3。

その崖はこんな感じです。

落ちてしまった場合の下から見ると

どう打って良いか分からないぐらいの景色。
写真で見るのと、実際見るのとでは感じ方が違うと思いますが、大変なのは分かってもらえるでしょう。

とりあえず左側の崖が凄いということは分かってもらえたと思いますが、グリーンにも特徴があります。細長く、幅が10ヤードと少しある程度。200ヤード前後の距離をこの幅に打っていかなければならないということです。この大会に出ている選手の中で調子の良い選手でさえ、ミスした場合のことを考えてしまい、右バンカーでも良いと考えティーショットすることでしょう。

ちなみに崖下からどのように上がってくるのでしょうか⁉︎
練習ラウンドでの動画がありますのでご覧ください。

 

ライが悪く、9番アイアンで転がし上げ、バンカーでも良いという感じで打ったとのこと。

結果は⁉︎

右サイドのバンカーに入り、1パットに収まりそうなところまで行きましたが、入らず…

ということはダブルボギーになってしまうということ。そう考えるとティーショットでは右バンカーに入れて、1パットのパーを狙うほうがストレスが少ないかもしれません。

優勝争いではどんな心理状態で打てるのか⁉︎
風などの運も影響するホールを上手く切り抜け、あと2ホールも流れよくプレーしたいですね!

今年はラフがそう長くないので打つことは可能です。飛ぶのか、飛ばないのかの計算、またどこからのアプローチならパーを拾えるのか、そのあたりのマネージメントが今週の勝負の分かれ目になるでしょう。

ecc

ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010年からは丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2024年は阿久津未来也プロ、宮里美香プロ、佐藤心結プロを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。