ツアー

ANAオープン

今週のツアーは男子がANAオープン、女子ツアーが住友生命Vitalityレディス東海クラシックです。今週は男子ツアーに来ていますので、札幌ゴルフ倶楽部輪厚コースを見ていきましょう。

No.8  230(201)ヤード   PAR3

輪厚コースの距離があるPAR3の1つ。プロでも長いと思うPAR3です。
本当に調子が良い選手以外は、ピンがどこにあってもセンター狙い。多くの選手はグリーンに乗せて2パットでと思うホールです。グリーンを外した場合の多くは、手前のバンカーや右手前のラフからのアプローチになるでしょう。右手前のラフからアプローチショット多く見ることになると思いますが、決して外しても良い場所とはいえません。ラフが長く、場所によっては左下りのライからになりますので、距離を合わせるのが難しくなります。できれば手前からというより少し奥でもと思いながら、攻めたほうが良いと思います。グリーンから少しこぼれた程度であれば、カップに向かって下りになりますが、ラフも比較的短く、コチラのほうが距離を合わせやすいかもしれません。ただ注意することがあります。グリーン左サイドは9番ティーのほうに下っていますので、トラブルになってしまいます。
この難しい長いホールで色々考えてしまうと更に難しくなるので、ここはとにかくシンプルに考えること、その1つとしてグリーンセンターの距離を打つということだけに集中したほうが良いかもしれません。
パーでいけたら御の字。大トラブルがなく通過したいホールです。

No.10  412ヤード  PAR4

2打目から打ち上げる、ほぼストレートのPAR4。
ティーショットは1W、もしくはフェアウェイウッドなどで刻む選手に分かれます。1Wを使用する選手は得意であったり、できるだけ近くにという考えがあるからと思います。一方で1W以外を使用する選手は、確実にフェアウェイから打ちたい、上り傾斜が始まる手前までの平らなところからグリーンを狙いたいという考えからそのクラブ選択になるかと思います。
どちらの選択も当然フェアウェイ狙いなのですが、もし曲がってしまった場合どちらがまだ良いのかと言えば、280ヤード以上飛ばすなら左ラフ、それ以下なら右ラフからのほうが木が邪魔にならず、グリーンまで運ぶには問題ない場所となるでしょう。
予選では必ずどちらかの日にスタートホールになります。そのスタートホールとしてはティーショットで色々と考えてしまいます。アゲンストとなる南風が強く吹くと10、11番の2ホールが難しくなり、こちらからスタートする選手にとってはこの出だしで1日が決まるぐらい重要なホール。ティーショットで2打目が打てるところへ打って、2打目でグリーンに乗せてリズムよくスタートを切りたいホールです。


日清都カントリークラブ

No.11  233ヤード  PAR3

8番ホールと同じく長いPAR3。
こちらも8番ホールと同じく乗せて2パットでということになりそうです。ただこのホールのグリーンのほうがアンジュレーションがあり、場所によってはグリーンに乗るより、アプローチをしたほうが易しい場所もあります。ピン位置によって、球筋やクラブの選択肢はコチラのほうがありそうです。
そんなホールですので、8番ホールと違ってコチラはグリーンに乗っても3パットをしてしまう選手を多く見るかもしれません。易しくない2つの距離があるPAR3を攻略して流れに乗ってプレーしたいですね。

2週前のフジサンケイクラシックでリランキングがあり、ここからがシード争いが本格的になってきます。今週も記念大会で賞金が増額されており、この試合の結果が今後のシード争い、そして賞金王争いに影響を与えるでしょう。
週末の天気予報は雨予報も出ており、更に最低気温は10℃前後。今まで暑かったところからこの寒さになると距離感など感覚が変わってきます。対応力も試される1週間になりそうですね!

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ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010年からは丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2024年は阿久津未来也プロ、宮里美香プロ、佐藤心結プロを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。