プライベート

日清都CC+プロキャディ目線

皆さま、ごきげんよう
京都府宇治市にある日清都CC支配人兼プロキャディの小岸(オギシ)です🙂
昨日の記事でもお伝えさせて頂きましたが、8月20日に東近畿地区16クラブを代表する選手、各クラブ6名、16クラブ×6名=96名が日清都CCをプレー頂きました。
インタークラブ当日から、開催コースの支配人としてでなく、約30年間プロキャディとしてツアー戦ってきた虫が、モゾモゾしだすんですよね(笑)
各クラブ代表するトッププレーヤーが、日清都CCをどう攻めるか?
どうミスするか?
日清都CC為に、今後どの様にコースとしての思想、プリンシプルを活かしていくかの絶好の機会でもありますからね🎶
色々と勉強になりました💡
その中で、この高いレベルの方々が、どのホールが1番難しくて
どのホールが1番簡単だったか?
も、客観的事実、数字として知っておかないととも感じ、プレー終わり96名から50名選手のスコアをアットランダムに選び、分母数50として、そのホールのpar数字とそれ以外の数字を書き出し割り、そのホールの平均スコアを18ホール算出しました⛳️

その結果、日清都CCの本当の難易度が数字として現れ、また数字の裏側も見えて参りました。
先ずはコチラをご覧下さい✋

OUT醍醐
IN宇治
の、競技時のヤーデージと備考欄に書いたのが算出した参加選手半数以上の選手の平均スコアです。
96人中50人でデータを取る整合性は統計学専門の石丸前安芸高田市長にお聞きください🤭
・赤丸印が1番難しい(平均スコア)ホールでpar 5、4、3
・緑丸印が2番目に難しいホールでpar 5、4、3
・青丸印が、逆に平均スコア1番低く簡単なホールでpar 5、4、3
この3ツに分けさせて頂きました。

OUT醍醐の1番ホールが日清都CCのpar 4で1番簡単なホールになりました。
当日は使用ティー下げたので、ティーショットでアイアンかUT使用する選手が多かったのですが、難易度上げるなら、ティーマーク逆にを前にして、ドライバーで打てばグリーン近くまで?あわよくば、、状態を作り出し、ピンポジションは手前8右10ぐらいにしたら(バンカー超えてスグのピンポジション)、逆にドライバー持たすシチュエーションも面白いですよね
名古屋GC和合コースのフォロー時の10番
リビエラCCの10番に近い発想ですよね
3番が1番簡単なpar 3
4番が1番簡単なpar 5になりました。
逆に続く 5番が、日清都CCで1番難しいpar 4に、、このホール元々はpar 5ホールなんです。
一昨年の改修工事で新しくティーグラウンドを前方に造り、par 4に、、しかし、私から言わせれば、グリーンがpar 5なんですよ
par 5のグリーンは基本的な概念として、3打目のウェッジショットでピンあるエリアを狙うと言うもの、自ずからグリーンは複雑化しますよね
par 5で、ノペっとしたグリーンは逆に、なんで?何を意図したいの?と思ってしまいます。
この 5番ホールグリーンは、真ん中から左奥目に馬の背が斜めに築かれて、右手前、右奥、左手前、左奥目馬の背上にピンが切られるのが想定出来ます。
当日は、コレを考慮し、比較的優しいピンポジションでしたが、やはりグリーン造りとティーショットも難しいんですよね💦
その2つの要素が重なり難易度1のpar 4になったと思います。


倉敷プリン

日清都カントリークラブ

IN宇治 10番ホールも4.70、 3番目に難しいpar 4
11番は日清都で1番難しいpar 3
そして、12番は平均スコア5.86と、日清都で1番難しいpar 5になりました。
コレは、ボール落下地点約40ydフェアウェイ幅があるのですが、左右ともにOBなんです
当日、 5組の選手を12番ディーイングエリア後ろで見ていましたが、4人の選手がOB打っていました、しかも全員右サイドに、しかも全員ドライバーで
打つ前の構え、雰囲気で、あっと思いました。
UTかアイアンを私がキャディしていたら話し合い打って頂きます。
ココに出てこられる選手方々は、UT持てば、先ずOBはありませんよ
UT→ 5番アイアン→100yd切るウェッジでピンを狙えますし、キャディとしての血がウズウズしてしまいました(笑)
分かるんですよ、ドライバー当たれば、ユックリ2つで行けますし、しかし嫌だな!と感じたら、絶対無理をしない。これ鉄則です、そうでないと全てのリズム壊れ、戻る場所を見失ってしまいます。
ボギーは良いんですよ
ボギーは良いんです。
話戻します✋
13番は日清都で2番目に難しいpar 3
しかし、50人分のスコアをチェックし、数字を追っていると流れが見えるんです
12番で7、8、9打った選手は、殆ど13番もボギーかダボでした。
想像するに、ホールが近いので切り替えが上手く行かなかったと考えます。
そして厄介なのが、14番のpar 4
14番は平均スコア4.98でした、日清都で2番目に難しいホール
OUT4番のpar 5平均スコア4.74よりも0.24高く
実は何気ない14番ホールを何とか魅力的なホールに私達、日清都が考えたのが
「フェアウェイのライン取りの妙と意味合い」
でした。

↑写真はインタークラブ競技開催ティーからの写真です。(7月中旬撮影)
打ち下ろしで、セカンド地点から上りのpar 4です
写真見たら、お分かりの通りフェアウェイ左手前と右サイドから右奥、奥箇所がハゲてますでしょ?
何故か?
実は、ハゲている箇所、以前はラフだった箇所で、刈ってフェアウェイを右サイドに振りました(+5yd〜)
以前フェアウェイは真ん中にありました。
何気ない真っ直ぐホールに真っ直ぐフェアウェイだと、戦略的にも美的意識からも疑問符が付きます。
左斜面を狙い、斜面に当たったボールがフェアウェイまで転がってくる、、コレでは、フェアウェイを最初から狙う意味合いが無くなりますよね?
左斜面ラフは途中で止まらない長さラフでセッティングしましたが、落ちてきて左ラフで止まるラフ長さに設定しました。
左から逃げたプレーヤーはラフ(約50㍉〜)から打って頂く
右サイド赤杭を恐れずにフェアウェイ狙ったプレーヤーにはご褒美を(フェアウェイ幅+5平均でトータル25ー30yd幅に)
日清都CCは、このゴルフの基本思想である信賞必罰をプリンシプルとして14番に入れさせて頂きました。
しかし、何でもかんでも難しくしようとする、杓子定規ではありません

インタークラブ競技開催使用ティー(黒、コンペティション、チャンピオンティー)からは狭く見えますが、↑の写真は白、青、赤、金などのティーからみた14番ですが、左下のハゲていますが(今は芝生え緑に)、ベロからの抑揚が左斜面からの稜線→ライン取りと重なり何気なかったホールが、立体的に、打ちたい球筋をイメージし易くなったと思います。
使用するティーからでイメージ、難易度が変わり、平面的から立体的に、、、
日清都CCは、コレがゴルフコース、ホール設計思想のプリンシプルだと強く思います。
逆に、この14番から考えると、何故醍醐OUT4番のpar 5は1番簡単なpar 5となったのか?
を、考えなければなりません。
平均スコア低い、parを取りやすい、バーディ出やすいホールを否定しているのでは、ありません。
先程の使用するティーからの意味合いを考え、ホールが活き活きと昇華出来る様にしてあげないといけない、ソレがホールに対するレスペクトだと日清都CCは考えます。

色々ありましたが、今回のインタークラブ競技開催は、非常に非常に、これ以上ない有益な開催だったと思います。
色々な意味合いで
しかし、データ、数字は事実ですからね(笑)
数字は残酷!
日清都CCを攻略するには、宇治IN10〜14番ホールを如何に回るか?
ここに集約されていますよね
私がキャディだったら・・
コレを考えながら見ていましたが、正直、持つクラブ・攻め方・考え方・見方だけで、この高いレベルの方々なら激変するのも事実です
かのアリスタ・マッケンジーも語っておられますが、ゴルフ場は単なる芝生の上から打てれば良い場所では無い。日清都CCは120%共感します。
日清都CCは、あと2年で設立60年を迎えます。
日清食品創業者 安藤百福翁が設立し、設計者は、かのJ.E.クレーン氏
現在は、日清食品HD CEOの安藤宏基理事長
日清都CC
今大会を終え、来場される全お客様の笑顔と笑い声、基本忘れる事なく、日清都はココまで、拘っとるで!のプラスと深さ、本質にも妥協しないゴルフ場に、、の思いを新たにさせて頂きました。
何故?
日清都CCは、その様なゴルフ場を目指しているから・・・


ニチコン


丸安産業


ジャパンクリエイト
ecc
ABOUT ME
小岸 秀行
1973年11月8日生まれ。立命館大学経営学部中退。 1995年福澤義光プロのキャディーをきっかけに、ツアーキャディの道へ。過去に岡本綾子プロ、細川和彦プロなど、2008年から5年間矢野東プロと専属契約。2013年からは川村昌弘プロと専属契約し「パナソニックオープン」優勝。 2019年度は女子ツアーメインで参戦する。 2021年11月9日付で京都府宇治市の日清都CC支配人就任。日本初の支配人兼プロキャディ 通算6勝