ツアー

資生堂レディスオープン

今週は男子ツアーはお休み、女子ツアーは資生堂レディスオープンです。今週も女子ツアーに来ていますので、開催コースの戸塚カントリー倶楽部西コースを見ていきましょう。

No.1 426ヤード PAR4

打ち下ろしの左ドッグレッグのPAR4。
ティーショットはフェアウェイセンター狙い。アゲンストの風が吹いたらなお右ラフへ抜けることはなさそうです。
2打目はフェアウェイから打てるのであればグリーンを捕えたいですが、ラフからの場合は手前から狙っていくことになるでしょう。ただ奥にカップが切られた場合、マウンドの裏になることもあり、手前からでもボールのある場所によっては下り傾斜になってしまうこともありますので、守り過ぎてもいけないかもしれません。とは言っても、奥から手前への受けグリーンが多い戸塚カントリー倶楽部は手前から攻めていくことは大事。ちょっと距離が長めのスタートホールなので、ティーショットをしっかりフェアウェイに打って良いスタートにしたいですね!

No.10 381ヤード PAR4

こちらも1番ホールと同じく打ち下ろしの左ドッグレッグのPAR4。ティーショットが成功すれば、フェアウェイから短いクラブで狙えます。ただこちらは1番ホールより短いだけあって色々な罠がありそうです。
まずティーショットは左サイドだけは避けたいところです。左ラフならまだ木の上を越えてグリーンを狙うことは可能ですが、バンカーからはその木の上を越して狙うことが難しくなります。なので多くの選手は右ラフや右バンカーを受け入れて打ってくることになるでしょう。
そして2打目は傾斜が右奥から左手前になっているグリーンへ打っていきます。本来ならティーショットでは左サイドからのほうがグリーンに対しては狙いやすいですが、前述の通り狙えないことがあるので、多くの選手が右サイドから傾斜の強いグリーンへ打っていくことになりそうです。また注意したいところはグリーンの右サイドが刈り込まれているところ。狙い過ぎて落としてしまうと難しいアプローチになってしまいます。このあたりを注意しながらプレーしたいですね。


日清都カントリークラブ

No.12 333ヤード PAR4

距離が短い2打目が打ち上げのPAR4。
左が林、そして見えませんが右にレッドペナルティエリアがあるティーショットは、フェアウェイウッドなどで刻む選手が多そうです。というのも左サイドのラフへ行ってしまうと

このような感じで狙えないことが多いです。
一方右サイドは、池までは行かないけれどもラフに捕まった場合

このようなラフで短いクラブで打てるとはいえ厳しいラフです。

そんな左右の状況ですからエッジまで100ヤード付近に打つクラブでティーショットをすることになりそうです。
2打目は打ち上げの距離感がカギになります。距離が短いホールですから当然グリーンのアンジュレーションがあります。傾斜の強いところから、受けてなく横傾斜のところもあり、ボールが落ちる場所によって転がりが変わってきます。
またこちらのホールもグリーンの右側が刈り込まれていて、外してしまった場合転がり落ちてしまいます。このように少しのズレでバーディーチャンスからボギーまであり得てしまいます。
PAR5の16番ホール、最終18番ホールのティーが後方へと下がりました。そのことにより2つのホールでのバーディーが少なくなることが予想されます。数少ない短いクラブで狙えるこの12番ホールで攻めるのか、攻め過ぎず淡々とプレーするのか、ちょっとした影響があるかもしれませんね!

梅雨入りしたとはいえ晴れの日もあり、晴れた日はかなり蒸し暑くなるときがあります。まだ身体が暑さに慣れていないこの時期のプレーをどうこなしていくかがポイントとなりそうです。昨年のこの大会は練習し過ぎなかった選手が多く上位に来ていたように思いました。
今年はどのようになるのか⁉︎また予備日まで使って今週の月曜日までプレーした選手たちはどのようにプレーするのか⁉︎体力温存作戦が1番良さそうかもしれません。

ecc

ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010年からは丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2024年は阿久津未来也プロ、宮里美香プロ、佐藤心結プロを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。