グルメ

川魚摘草料理 飴源(あめげん) 佐賀県唐津市

1838年創業の川魚摘草専門店が佐賀県唐津市にあります。
市街地でなく、山あいの田舎に
鮎、ヤマメ、鰻、山菜、野菜、スッポン、鯉、ツガニ(モクズガニ、上海蟹近種)などが看板の店です。
10年来行きたいと思っていた料理屋です。
日本の田舎をイメージしてください、田舎の原風景そのままの景色中に、飴源(あめげん)は、あります。
佐賀県唐津市浜田町五反田1058-2
0955-56-6926
※定休日、営業時間は要予約、要確認

当日も一人飯
18時〜、20分ほど早く着きすぎてしまい近くを散策
梅雨前のカラッとした空気感と夕方の陽射しが心地良く肌を刺激
5分前、いざ出陣

仲居さんの、晴れやかな声で出迎えて頂き、座敷に参ります。
通された部屋からは

先程歩いた橋が見えました。
水面に写る夕陽を眺めて、先ずは

麒麟瓶ビール中瓶で🍻


日清都カントリークラブ

生ジュンサイ
フキ甘酢漬け

鰻湯引き 地玉葱添えて
ビール二本目🍺
基本、最初はビールで参りたいタイプです。
北大路魯山人は、味覚が鈍くなるとの理由で、基本食事時にはビール以外飲まなかったとのこと

続き

鯉の洗いと小鮎のせごし
ビール二本目終わり、続いては

唐津市の鳴滝酒造
太閤 生酒冷酒🍶

自家製蓼酢味噌に鯉の身を潜らせる、そうタップリと
海魚との違いですね
臭みがあるからと言うより、これだったら自家製蓼酢味噌も一つの料理として自立しており、敬意を評しての意味からですね
器はそれまで唐津焼でしたが、太閤 生酒を入れたのは、有田焼の糠床を上手く転用されていますよね
そして自家製蓼酢味噌を入れた焼き物は、細川護煕さん御子息で陶芸家の護光氏の作品です
御尊父は二度ご一緒させて頂いた事、あります。細川家と近衛家ですからね
私などイチ庶民が、、でした(笑)
箱根CC理事長もされていましたし、ご自身もゴルフ部出身ですしね、造詣深くらっしゃいました。

細川護貞氏はJGA会長もされていました。
その時に頂いた本は大事に家宝として自宅にあります。
話戻ります✋

鮎のせごし
タップリと

自家製の野菜たち
当日は季節もあり、山菜はありませんでしたが、滋味溢れるモノを食すと申しますのは、シンプルではありますが、非常に深いモノでありまして、また食材に関しても由縁、魂あるモノを使い、調理、技術、見せ方で魂を入れていく
これが本当の料理だと思います。
本当を言い換えると、野暮、ノーセンスの対義語にもなります。

流れ早く水清らかな川をカラダ目一杯使い、刹那な一生を生き抜いている鮎の姿を見させてくれる器の選択と盛り方
コレって習って出来るものなのでしょうか?

鮎塩焼き

鮎蓼味噌焼き
酒が進みます🍶

聚楽太閤 大吟醸🍶

鮎飴焼き
とろみある甘味が美味い
屋号の元にもなった一品です✨

沢蟹
美味しく一口で頂戴しました

だいぶ太陽が西の彼方へ
水面を、たまに跳ねるのは小鮎です、と仲居さん
食材、調理、旬季節、景色、歴史、地理、器、これらの由縁を感じる楽しさ、深さが、飴源の様なお店で食事をする時には必要だと思います。
知識なくとも、感じ取ろうとする感覚と生き様
そして、茶道にも共通する、、

この様な店には、シッカリとした理由、由縁の軸があるのですが、分からなくても良い、学ぶ、感じる、そして悠久の歴史の中で培われた文化が、目の前の料理にフィードバックされている事を理解しないと、来店する意味はナシ。だと思います
ちなみに、軸は、朝鮮出兵時に旗艦城となった肥前 名護屋城、太閤秀吉のチカラを見せつけた城だったのですが、そこで、秀吉は茶や能に触れ、目覚めたと言われます。
その時の光景を描いた軸ですが、この座敷の私が座る位置が秀吉の位置なんですね
囃子方が尻を向けてませんよね、この絵を正対する最上段に座る太閤秀吉と軸を観る人を重ね合わしているんですよね
ちなみに、肥前名護屋城の石垣や木材は、唐津城築城に転用されましたし、この絵も唐津藩に所縁ある長谷川雪堤が描いたもの
肥前、唐津は秀吉に所縁ある場所ですが、かけられている軸もそうですし、置いている日本酒、当日頂いたのも、鳴滝酒造の太閤、聚楽太閤🍶
全てが繋がるんです、意味があるんです
それを楽しむ時間が楽しい✨

当日のメインがやってまいりました✨

九州ではツガニと言われますが、モクズガニですね
あの上海蟹の近種です
甲羅に上海蟹は小さな角が4つありますが、モクズガニは3つ。それぐらい近種
濃厚なミソ、甘い蟹身
私、根が田舎モンですからね
食べ慣れてますよ
小さな時から

まず甲羅を外してミソある方に

すっからかんになったモクズガニ
完成したのは?

濃厚なミソを、身と絡めて
モグモグ
そして聚楽太閤 大吟醸🍶
を、ぐびっと
至福の時✨

19時40分でした
なんと美しいのか
ほろ酔いで、沈みゆく太陽を眺め
そして、〆は

蟹飯

身の旨味と濃厚なミソが米一粒一粒に沁み入り、また包み込み

フガフガ鼻鳴らし、かき込む
自家製の漬物も嬉しい
九州ならではの、スイカの薄皮漬けを巻いて

水物
みかんは川向かいで栽培されているもの

アケビの蔓ですかね
一筋剥いで、器に置きましたが蛇足ですね(笑)
私のセンス無さが露呈しましたね

小さな夢ですが、長年の夢が叶いました✨
色々なモノを見させて頂き、食べさせて頂きました。
勉強にもなりました。
川魚摘草料理 飴源(あめげん)
今宵も楽しゅうございました✨
この様な料理屋で金額記すと野暮ですが、大隈重信公御二人とチョイでした。


ecc
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鮨吉寿司太郎
鮨、寿司、SUSHI、色々ありますが職人さんと客がカウンター越しに目で楽しみ、舌で楽しみ、耳で楽しむことが出来るのが鮨、寿司? アナタの事を思いニギッていますよ face to face eye to eye コレこそが鮨、寿司の醍醐味だと思います。 私の趣味は日本全国、鮨の食べ歩きです? 行った鮨屋は2017.6/10現在、通算129店・・・ 高校3年の春、オヤジに初めて連れて行ってもらった、大阪の亀寿司 仕事帰りのサラリーマンが1日の疲れと明日への英気を養いながらカウンターで鮨を摘んでいました。 アレから約30年、今日も新たな鮨、寿司に出会うため そう、アナタの街の 横丁にある鮨屋 自分だけの鮨屋 自分だけの空間 そう、色んな鮨があっていい 今日も、そんな鮨屋を探しながら・・・