ツアー

フジサンケイクラシック

今週のツアーは男子がフジサンケイクラシック、女子がゴルフ5レディスです。
今週は久しぶりに男子ツアーのほうに来ていますので、開催コースの富士桜カントリー倶楽部を見ていきましょう。

No.16 210(113)ヤード PAR3

昨年までのアウトとインが入れ替わり、7番ホールが16番ホールとなりました。
左手前に池があり、後方のティーイングエリアだと、なかなかピンを攻めていけない難しいホールです。多くの選手が右側に外しても仕方がないと思いながらも、決して易しくないアプローチが残り、簡単にはいきません。それは全体傾斜がグリーン右奥の方向から池の方へ向かっており、下りの速く難しいアプローチになってしまうためです。
また前方のティーイングエリアが使用されても、距離が短いので当然厳しいところにカップが切られるでしょう。ただ後方のティーイングエリアより使用クラブは短くなるため、バーディーは多く見られるでしょう。

そしてこのホールには

ホールインワン賞が懸けられています。
後方のティーイングエリアでは厳しいかもしれませんが、100ヤードちょっとの距離であれば可能性はかなりあるでしょう。

ティーイングエリアが後方であればパーを、前方であればバーディーを考えるホールになりそうです。

No.17 495ヤード PAR4

ティーショットはかなり打ち下ろし、2打目は少し打ち上げるホールです。
ティーショットはフェアウェイをキープしたいですが、気をつけたいところは左右の芝の違いです。というのも富士桜カントリー倶楽部は左右のラフの芝が違うところが多く、こちらのホールは左が野芝、右がベント芝。今年はラフが長いところが多いので、できる限りラフは避けたいところ。特にベント芝の右ラフは例年苦戦するので、警戒したいエリアです。その右サイドにはバンカーがありますが、相当悪い状況でなければ、ここに出場している選手ならグリーンまで打てるでしょう。
2打目は打ち上げるため、まずは距離感に注意したいところ。そしてグリーンの傾斜が、全体的に右から左にしているので、右でも大丈夫なのか、左でなければダメなのかとしっかり意識して打っていきたいショットです。思ったショットができないとかなり難しいパッティングが残ることもありますが、耐えてなんとか切り抜けたいホールです。

No.18 440ヤード PAR4

ティーショットでは1Wで打つのか、それともフェアウェイウッドなどで刻むのか選手それぞれ考えるところです。左に行ってしまうとバンカーやラフに入り、左にある木々が邪魔をして、グリーンを直接狙うことができない状況が待ち受けます。一方で右へ行ってしまうと深いラフが待ち構えており、グリーンの左側に池があるため簡単には狙えません。ライをしっかり見極め、ある程度狙うのか、刻むのかジャッジしたいところです。
そしてグリーンの傾斜も読みづらいので、パッティングの距離感だけだけでも合わせていきたいです。

アウトとインが入れ替わり、最後の上がりが難しくなりました。
ここに書いた最後の3ホールだけでなく15番ホールも昨年のPAR5から難しいPAR4となり、もしかしたら難易度1番になる可能性があります。
また14番のPAR5もレイアップしたい場所にポットバンカーが増設され、PAR5としても難しいホールになってしまいました。
この2ホールも含めて上がり6ホールはバーディーで伸ばしていくというより、パーで耐えないといけない、難しい上がりになりました。

そして今年は長いラフ

こんなラフが至るところにあり、まずはティーショットの正確性がカギになりそうです。

やっと涼しい場所でゴルフができると思ったところに、メジャー並みのセッティング。選手、キャディーの頭が考え過ぎて熱を持ちそうなぐらい今年のフジサンケイクラシックは難しくなるでしょう。

ecc

ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010年からは丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2024年は阿久津未来也プロ、宮里美香プロ、佐藤心結プロを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。