以前より行きたかった鮨屋が京都府宮津市にありました。
宮津市、場所分かりますでしょうか?
大阪、京都、などの中心地から約2時間かかる場所、日本海側にあります。
そこにある、鮨屋が今回ご紹介させて頂く
西入る(nishiru)
京都府宮津市新浜1968
080-8370-4537
※定休日要確認、要予約
です。
初めての宮津市だったのですが、日本三景の一つ天の橋立がある土地といえば、少しは親近感湧きませんか?
翌日早朝海岸線をドライブし、遠景ではありますが、下車し潮の香りに身を晒し、天橋立をボーっと見ている時間は最高に心地良かったです✨
その近くには伊勢神宮の元と言われている
籠神社(このじんじゃ)もあります。
山地水明、風光明媚な土地ですね、宮津市は・・・
当日は18時ちょうどからの鮨開始でした。
少し早めに街を散策しました、古くは北前船の航路、旗艦地として華やかに栄えた宮津市、徳川綱吉の生母の実家、本庄松平家が治める城下町でもありました。
ブラタモリではありませんが、興味、魅力ある街を散策するのが大好物でして、先の大戦の被害を受けていない宮津の街並みを少し歩いて見ました
宮津イチの豪商三上家住宅と、花街として栄えた新浜町
安っぽい案内板が乱立する観光地で無く、ある人は廃れている、、と表現するかもしれませんが、人々の日々の生活と共に、過去と現在がシンクロし生きる街の魅力は、言葉では言い表せないものがあります。
さて🖐️
花街として栄え、往事の華やかさ刹那さを残り香として嗅げる新浜町、其処にあるのが、今回お邪魔した?
古民家を改修した、西入る
18時になり引き戸を、ガラガラ〜っと
大きな倉を改装していて、女将さんより、挨拶受け2階に通されます。
6人ほど座れるカウンター隅に陣取り、ぐる〜っと見渡します。
悪くない、いや、寧ろ期待値が高まる一方✨
器の種類、価値、並べ方、掃除仕方、窓から見える植木の剪定、全てを感じ、見え、分かってしまうタイプなんで、これから始まるLIVE前に胸がドキドキ
開演前のLIVEと同じ
宮津市地元のビールで乾杯🍺
心の中で、お疲れ様でした!
そして御主人が登場
そうそう、ポルトガルはリスボンご出身のご主人なんです🇵🇹
日本と日本料理に魅せられ、京都の老舗料理屋などで板場修行から始められた方、まずは?
ポルトガルの白ワインもボトルで頼んで、ビールはチェイサー
宮津産牡蠣にジュレ、山芋素麺添えて
宮津産蛤と摘んだワラビと畑で収穫したサヤエンドウ
プリプリ肉厚の蛤から出るエキス、出汁、ワラビとサヤエンドウの食感
日本料理とは季節を味わう、旬を愛でるものです。
御主人のリカルドさんはポルトガルリスボンご出身ですが、日本語ですか?
私より発音美しく、語彙数も豊富、そして舌も素晴らしく、日本料理の核を理解、体現されている方です。
「足さない」美学も
宮津沖の鯛と白イカを煎り酒で
解禁となったばかりの、鳥貝
噛み締めるほどに甘味と旨味がジューシーに、口中一杯に
この地元の鳥貝を宮津牡蠣と山椒、オリーブの
牡蠣山椒オリーブにチョンとつけて、パクっモグモグ
白ワインをぐびっと
プハーっ
至福の時也✨
宮津産タコ
和竹、そら豆、ホタルイカ、山椒
日本海は宮津、春の味
何事も努力無しに成功は有り得ません。
しかし、その大前提として、「センス」と言うものがあります。
魚いない池で、いくら釣り糸を垂れても魚は釣れません
肉食魚のブラックバスに、鮒用の練り餌では釣れません
また、逆に草食魚のヘラブナにルアー投げて誘っても釣れません。
当たり前のことを、大前提としてクリアするチカラ、そこの説明をイチイチせずに、最初から一歩先を進めていける、最初から頭一つ飛び抜けているのを、センスがある、ない、と言います。
御主人のリカルドさんは、センスある上に、研究、努力、魅せ方がプラスアルファされるので、人の心のヒダに何かを刻む事が出来るんです。
甘鯛焼き
織部の器の色彩、紋様と、高低差を、この小さな器上で表す、御主人の感覚
ニギリに参ります
日本酒に参ります🍶
甘鯛
鯛
鮃昆布〆
白イカ
鯵
鬼エビ
焼き目をつけた鯖寿司
美味也✨
西入る(nishiru)
是非一度来て頂きたい鮨屋です
遠い?
確かに遠いですが、海外の名コース、名料理店なんて、車で市街地から何時間もありますでしょ?
正直、欧米の方々は其処の真意を説明無しにDNAで理解出来ているんですね、価値観含めて
しかし、一億総中流化の日本なんかは、それを良し、理解しない出来ないんですね(笑)
廣野GC、川奈ホテルは何故世界で評価されるか?
ホンモノ理解する大倉喜七郎男爵が創って残っているから、サラリーマン社長でなく、廣野は歴史ある各オーナー会社トップ方々がメンバーだから
センスある上に努力、研鑽積むから一流、超一流になる訳で、その積み重ね、歴史と伝統があるから廣野と川奈は世界で評価されるんです。
便利さやコスパなどを第一に、ご所望される方は行かれない方が宜しいかと思います。
西入る(nishiru)
今宵も楽しゅうございました✨
ビール1本、ポルトガル白ワイン1本、日本酒2合と上記のメニューで諭吉3枚ちょうど
254店目
宿への帰り道、旧花街にある集会所では、祭り、囃子の稽古がされていました。
歴史は縦軸、伝統は横軸
ソレが今も生きる街、宮津は素晴らしい魅力ある街です。